岡山県道68号津山加茂線

岡山県道68号津山加茂線

概要

岡山県道68号津山加茂線（おかやまけんどう68ごう つやまかもせん）は、岡山県津山市内に完結する主要地方道の一つです。この路線は、津山市の中心市街地にある昭和町二丁目から、旧加茂町の区域にあたる加茂町桑原地区を結んでいます。

路線詳細

本線の起点は津山市昭和町二丁目で、ここでは国道53号と接続しています。終点は津山市加茂町桑原に位置し、岡山県道・鳥取県道6号津山智頭八東線に接続します。この本線の総延長距離は19.75キロメートルです。また、かつては津山市小原から山方にかけての区間に旧道が存在しており、その総延長は2.41キロメートルでした。いずれも起点・終点は本線との交点となっています。

主な交差道路としては、起点の国道53号、終点の岡山県道・鳥取県道6号津山智頭八東線が挙げられます。また、途中では岡山県道476号横野滝線などとも交差します。

歴史

この路線は、1982年（昭和57年）に、当時の建設省（現・国土交通省）の告示に基づき、既存の複数の県道を再編・統合する形で誕生しました。具体的には、岡山県道343号藤屋津山線、岡山県道392号加茂寺元線の各一部区間と、岡山県道344号西一宮加茂線の全線をもって認定されたものです。同年9月には、岡山県による正式な告示も行われました。

その後、1993年（平成5年）5月11日には、建設省によって改めて主要地方道として指定を受け、幹線道路としての位置づけが明確にされました。

さらに、2005年（平成17年）2月28日には、苫田郡加茂町が津山市に編入合併されたことにより、路線の全区間が津山市域内に収まることとなりました。これに伴い、終点の地名表記も「苫田郡加茂町桑原」から「津山市加茂町桑原」へと変更されています。

路線の状況

本路線には、車両の通行に関して注意が必要な区間が存在します。特に、津山市上横野から津山市加茂町楢井にかけての荒坂峠を越える部分は、自動車での通行が事実上不可能です。

しかし、津山市上横野にある岡山県道476号横野滝線との分岐点付近では、津山市街方面からの車両に対し、「→加茂8km」といった加茂方面への案内標識が設置されています。この標識に従って右折し、しばらく進んで初めて、この先の区間が通行困難であることが判明するという状況です。通行を推奨できない区間への適切な予告や注意喚起が不足している点が指摘されています。

沿線にはいくつかの主要な橋梁があります。例えば、津山市昭和町二丁目と南新座間を結び、吉井川を渡る今井橋は、延長140メートルです。その他にも、宮川を渡る北の街橋、横野川を渡る観音寺橋などがあります。

地理

岡山県道68号津山加茂線は、その全線が岡山県津山市内を通過します。沿線には、岡山県立津山中学校・高等学校や、津山市役所加茂支所、津山市立加茂小学校といった公共施設や教育機関が見られます。また、吉井川などの河川、そして車両通行不能となっている荒坂峠といった地形も通過します。

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