岡山県道700号岡山総社自転車道線

岡山県道700号岡山総社自転車道線（吉備路自転車道）

岡山県道700号岡山総社自転車道線は、岡山市北区から総社市に至る、全長約22kmの自転車・歩行者専用の一般県道です。通称「吉備路自転車道」として親しまれ、日本の道100選にも選ばれています。この道は、古代吉備国の中心地域を巡るルートとなっており、歴史的な史跡や豊かな自然景観が魅力です。

概要

起点は岡山市北区の岡山県総合グラウンド付近で、終点は総社市の国道180号市役所入口交差点です。吉備路自転車道は、岡山市、倉敷市、総社市を結ぶ広範囲なルートを形成しています。特に岡山市の一宮地域から総社市のスポーツセンターにかけては、旧山陽道にほぼ並走しており、歴史を感じさせる道筋となっています。

沿線は、かつて古代吉備国の中心地であったことから、多くの寺社や古墳が点在しており、これらの史跡を巡る観光路線としての役割も担っています。1986年には、その優れた景観と歴史的価値から「日本の道100選」に選ばれ、多くの人々が訪れる人気のサイクリングロードとなっています。

道路上には、路線番号の案内標識はありませんが、「吉備路」の文字と自転車のマークが描かれた案内標識が各所に設置されており、迷うことなく進むことができます。

また、桃太郎線（吉備線）の備前一宮駅、備中高松駅、総社駅では、周辺観光や自転車道利用者のために、地元の自転車店によるレンタサイクルサービスが提供されています。これらの駅間では、自転車の相互貸与・返却が可能なため、気軽にサイクリングを楽しむことができます。

路線データ

起点: 岡山県岡山市北区伊島町2丁目（国道53号交点）津島交差点
終点: 岡山県総社市中央2丁目（国道180号交点）市役所入口交差点
総延長: 22.3km

休憩所

津寺休憩所: 起点・終点から約10km地点にあり、岡山県道270号清音真金線との重複区間にある新黒住橋の西側交差点に位置しています。四阿が設置されており、休憩できます。

路線状況

自転車歩行者専用区間が基本ですが、重複する国道や県道、市道では、自転車歩行者用の路肩や路側帯が指定されています。一部区間では、通常の県道と同様の道路設備となっている場所もあり、通行には注意が必要です。総社市スポーツセンター以降は、住宅地や市街地に入り、案内標識が少なくなるため、道に迷う可能性があります。起点付近には方向指示標識がありますが、終点付近には設置されていません。

重複区間

国道53号（岡山市北区伊島町2丁目 - 岡山市北区伊島北町）
岡山県道245号真金吉備線（岡山市北区吉備津）
岡山県道389号吉備津松島線（岡山市北区吉備津）
岡山県道270号清音真金線（岡山市北区加茂 - 岡山市北区津寺）

地理

この自転車道は、岡山市、倉敷市、総社市を繋ぎ、「吉備路風土記の丘」を通ります。沿線には、吉備津彦神社、吉備津神社、造山古墳、備中国分寺などの歴史的な建造物や古墳群が点在しています。

吉備津彦神社: 大和朝廷から派遣された吉備津彦命が祀られています。
吉備津神社: 比翼入母屋造りの本殿と拝殿が国宝に指定されています。
造山古墳: 日本で4番目の大きさを誇る古墳です。
備中国分寺: 岡山県唯一の五重塔があります。

通過する自治体

岡山県
岡山市（北区）
倉敷市
岡山市（北区）
総社市

接続道路

この県道は、複数の国道、県道、市道と接続しています。

沿線施設

岡山県総合グラウンド
シティライトスタジアム（桃太郎スタジアム）
岡山県野球場
吉備津彦神社
吉備津神社
楯築遺跡
造山古墳
備中国分尼寺跡
こうもり塚古墳
備中国分寺跡
吉備路風土記の丘
作山古墳
総社市スポーツセンター

脚注

参考文献：「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局（監修） 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年。

関連項目

岡山県の県道一覧
日本の自転車道一覧
日本の道100選

外部リンク

国土交通省道路局 - 大規模自転車道の紹介：一般県道岡山総社自転車道線（吉備路自転車道）
中国地方整備局
岡山国道事務所：国道53号との重用区間を管理。
岡山市
都市整備局：北区役所地域整備課が岡山市北区伊島北町 - 谷万成2丁目の区間を管理。
北区役所土木農林分室が岡山市北区楢津 - 惣爪、加茂 - 新庄上の区間をそれぞれ管理。
岡山県
備中県民局建設部：倉敷市、総社市の区間を管理。

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