岡島橋

岡島橋の概要

岡島橋（おかじまばし）は、岐阜県揖斐郡揖斐川町の揖斐川に架かる国道417号の重要な交通路を担う橋です。この橋は、約200メートル上流にある前島橋に隣接しており、地域の交通インフラとして高い役割を果たしています。

歴史的背景

岡島橋の歴史は1885年（明治18年）、榮久橋として架けられたことに始まります。当初は有料橋として利用され、地域住民の交通手段として重宝されました。しかし、1912年（大正元年）に暴風雨により橋は流出。その後、木造の岡島橋（2代目）が1913年に開通しましたが、交通量の増加に伴い、橋の傷みが深刻化しました。

1935年、橋の架け替えが陳情され、1938年に新たな工事が始まり、1941年（昭和16年）には鉄筋コンクリート製の岡島橋（3代目）が完成しました。しかし、この橋も老朽化が進み、特に大型車の通行に伴う渋滞や、歩道の未整備が問題視されていました。

橋の再建と新たな展望

2007年（平成19年）には道路改築事業がスタート。これにより約20メートル上流に新しい橋の架け替えが行われ、その取り付け道路も整備されました。2012年8月22日、新岡島橋（4代目）が供用開始となり、幅員も広がり、歩行者用の歩道も整備され、安全性が向上しました。

橋の技術的な特徴

新しい岡島橋は、延長192.0メートル、幅員12.8メートルから15.8メートルまで変化し、総幅員は最大で15.8メートルに達します。また、車道部分は幅3.0メートルと広く、両側に2.0メートル幅の歩道が設けられています。さらに、橋の規模は支間割54.1+63.0+48.0+25.1メートルで、耐久性の高い耐候性鋼SMA490Wが使用されています。

なお、この橋を支える下部工は逆T式橋台および壁式橋脚で構成されており、基礎は直接基礎と場所打ち杭基礎が用いられています。全体の事業費は約31億円に上り、計画交通量は11,000台とされています。

岡島橋の未来

岡島橋は現在、地域の重要な交通路として位置づけられており、地域経済や住民の生活に欠かせない存在です。今後も橋の管理と維持が求められ、さらなる整備や安全対策が必要となることでしょう。また、自然災害などに強い構造にするための技術開発にも期待が寄せられています。記録に残る長い歴史を持つ岡島橋は、今後も地域の発展に寄与していくことでしょう。

もう一度検索