岡崎準

地方競馬を彩った名手：岡崎準騎手の軌跡

岡崎準騎手は、1960年7月27日、島根県に生まれました。中学時代に競馬と出会い、騎手を目指すことを決意します。地方競馬教養センターを卒業後、地方競馬騎手免許を取得し、益田競馬場を拠点に1977年にデビューしました。

デビュー当初からその才能は光り輝き、1979年から1982年まで4年連続で益田競馬のリーディングジョッキーに輝きました。卓越した騎乗技術から「日本海が生んだ天才魔術師」と称賛されるなど、地元では絶大な人気を博しました。特に、益田競馬場の重賞レースである日本海特別では5連勝という偉業も達成しています。

益田競馬場での活躍を経て、1996年には福山競馬場に移籍。新たな地でも才能を開花させ、1997年には地方競馬通算2000勝という大きな節目を達成しました。さらに、ゴールデンジョッキーカップにも複数回出場し、上位入賞を果たすなど、全国区での活躍もみせました。

福山競馬場所属時代には、数々の名馬に騎乗し、勝利に導きました。中でも、サンワテイオーとのコンビは特に有名で、数々の重賞レースを制覇しました。

2012年2月26日、16368戦目にして地方競馬通算3000勝を達成。地方競馬では史上20人目、福山競馬場所属騎手としては初の快挙となりました。

2013年3月、福山競馬場の廃止に伴い、惜しまれつつ引退。地方競馬通算成績は16885戦3071勝、2着2458回、3着2184回、勝率18.2%、連対率32.7%という輝かしい記録を残しました。

引退後は、名古屋競馬場で厩務員として後進の育成に携わっています。

個性的な勝負服

岡崎騎手の勝負服は、胴青・袖黄・胴袖白星散らし（1977年〜2000年）と、胴緑・袖黄・胴袖白星散らし（2001年〜引退まで）の2種類でした。特に、星の数は騎手名鑑やレースごとに変化していたことが知られており、これは勝負服がリバーシブル仕様で、裏返すと柄が変わっていたためです。

受賞歴

岡崎騎手は、その功績により数々の賞を受賞しています。

NARグランプリ優秀騎手賞（1991年、1992年、1993年）
福山競馬フェアプレイ賞（2010年）
* NARグランプリ特別賞（2012年）

主な騎乗馬

岡崎騎手は、多くの名馬に騎乗し、数々の勝利を収めました。その中には、レビンキヤンター、ゼネラルヒコーキ、カクノパワー、サンワテイオーなど、多くのファンに愛された名馬が名を連ねています。これらの馬とのコンビは、岡崎騎手の騎乗技術の高さを物語っています。

岡崎準騎手は、卓越した騎乗技術と数々の偉業によって、地方競馬史に大きな足跡を残しました。その名は、多くの競馬ファンの記憶に刻み込まれ続けていることでしょう。

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