岡田周造

岡田周造の生涯

岡田周造（おかだ しゅうぞう）は、1886年（明治19年）11月8日に生まれ、1983年（昭和58年）5月31日に亡くなった、日本の内務官僚、弁護士です。東京府知事を務めたほか、複数の県知事を歴任し、戦後の復興期には奄美群島の復興に大きく貢献しました。

生い立ちと初期のキャリア

岡田周造は、見目竜造の二男として生まれましたが、後に岡田ヌイの入夫となり岡田姓を名乗るようになりました。1914年（大正3年）に東京帝国大学英法科を卒業し、高等文官試験に合格。その後、警察官僚として警視庁警部、そして静岡県、愛知県の理事官などを経て、内務省に入省。復興局書記官、内務省事務官、内務省書記官、地方局財務課長といった要職を歴任し、着実にキャリアを重ねていきました。

知事としての活躍

1931年（昭和6年）11月9日から12月8日まで千葉県知事を務めたのを皮切りに、同年12月18日から1933年（昭和8年）8月4日まで山口県知事、1933年（昭和8年）8月4日から1935年（昭和10年）1月15日まで長野県知事を歴任しました。また、この間には内務省地方局長も務めています。その後、1936年（昭和11年）3月13日から1938年（昭和13年）6月24日まで兵庫県知事を務め、行政手腕を発揮しました。

最も長く務めたのは、1938年（昭和13年）6月24日から1941年（昭和16年）1月7日までの東京府知事です。この間、首都東京の行政を担い、その発展に貢献しました。

戦後の活動

戦後は、奄美群島の復興に尽力しました。1949年（昭和24年）8月13日に総理府奄美群島復興審議会委員に就任し、後に会長を務めました。また、1950年（昭和25年）8月16日から1951年（昭和26年）9月11日には、総理府・大蔵省奄美群島復興信用保証協会設立委員を務めるなど、奄美群島の復興に深く関わりました。その後も、1955年（昭和30年）1月27日には総理府奄美群島復興審議会委員、1958年（昭和33年）12月25日には自治省奄美群島復興審議会委員に再任するなど、長きにわたり奄美の復興に貢献しました。

その他の活動と栄典

岡田周造は、内務官僚としての活動の傍ら、第二東京弁護士会に所属する弁護士としても活動していました。その多岐にわたる活躍は高く評価され、1967年（昭和42年）4月29日には銀杯一組を賜り、勲二等を受章。1972年（昭和47年）6月28日には紺綬褒章、1973年（昭和48年）4月28日には紺綬褒章に付する飾版を賜っています。また、1930年（昭和5年）12月5日には帝都復興記念章、1940年（昭和15年）8月15日には紀元二千六百年祝典記念章を受章しています。

まとめ

岡田周造は、内務官僚として地方行政を担い、特に東京府知事として首都の発展に貢献しました。戦後は奄美群島の復興に尽力し、その功績は顕彰されています。また、弁護士としても活動するなど、多才な人物でした。その生涯は、明治から昭和にかけての日本の激動期を映し出すものであり、後世に語り継がれるべきでしょう。

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