岩崎英則

岩崎英則（いわさき ひでのり）は、1971年4月6日生まれの日本の作曲家、シンセサイザーオペレーターです。静岡県伊東市出身で、東京国際大学を卒業後、1998年にスクウェア（現スクウェア・エニックス）に入社しました。現在は、同社のサウンド部門で多岐にわたるプロジェクトに携わっています。

岩崎氏は、入社当初からシンセサイザーオペレーターとして、数多くのゲーム作品のサウンド制作に貢献してきました。特に、スクウェア・エニックスの代表的なシリーズである『ファイナルファンタジーシリーズ』では、シンセサイザーオペレーターとして重要な役割を担い、その美しい音色と緻密なアレンジで、ゲーム音楽の世界に深みと彩りを加えています。また、並行して『フロントミッションシリーズ』では作曲家としても才能を発揮しており、シリーズのメインコンポーザーとして、その音楽は多くのファンに支持されています。

岩崎氏の音楽の特徴は、シンセサイザーを駆使した独特のサウンドにあります。特に、ゲームの世界観を深く表現するサウンドデザインは、プレイヤーの没入感を高め、物語をより感動的なものにする力があります。また、作曲家としては、緻密なメロディーラインと、物語の展開に寄り添うような音楽構成が特徴です。彼の音楽は、ゲームの場面を彩るだけでなく、ゲーム体験全体を豊かにする重要な要素となっています。

また、岩崎氏はTHE STAR ONIONSというバンドのメンバーとしても活動しており、ゲーム音楽のジャンルを超えて、幅広い音楽活動を展開しています。このバンドでは、他のスクウェア・エニックスのサウンドクリエイターたちと共に、ライブ演奏やアルバム制作などを行っており、ファンにとっては見逃せない存在です。

作曲家としての主な作品には、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』（谷岡久美との連名）、『FRONT MISSION4』、『FRONT MISSION ONLINE』、『FRONT MISSION5 Scars of the War』（福井健一郎との連名）、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』（山崎良との連名）、『千年勇者〜時渡りのトモシビト〜』（山崎良との連名）、『ポップアップストーリー 魔法の本と聖樹の学園』、『ドラマチックRPG 神つり』、『LEFT ALIVE』、『ストレンジャー オブ パラダイス ファイナルファンタジー オリジン』（水田直志・山崎良との連名）、『チョコボGP』、『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』などがあります。これらの作品は、彼の作曲家としての多様性と、ゲーム音楽に対する深い愛情を示しています。

シンセサイザーオペレーターとしては、『パラサイトイブ・リミキシーズ』、『アナザー・マインド』、『チョコボレーシング ～幻界へのロード～』、『レーシングラグーン』、『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』、『デュープリズム』、『バウンサー』、『ファイナルファンタジーXI』、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』など、多数の作品に参加しており、その卓越した技術が、多くのゲーム音楽の品質向上に大きく貢献しています。

岩崎英則は、作曲家、シンセサイザーオペレーターとしての才能と、常に新しい音楽を追求する姿勢で、今後もゲーム音楽界に新たな風を吹き込むことが期待されます。彼の音楽は、ゲームファンだけでなく、多くの音楽ファンにとっても、見逃せない存在です。スクウェア・エニックスのサウンドクリエイターとして、今後の活躍に目が離せません。

関連人物としては、水田直志、関戸剛、谷岡久美、甲田雅人、マイケル・クリストファー・コージ・フォックスなどが挙げられます。

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