岩手県立宮古病院

岩手県立宮古病院について

岩手県立宮古病院（いわてけんりつみやこびょういん）は、岩手県宮古市に位置する、県が運営する医療機関です。この病院は宮古保健医療圏の災害拠点病院であり、DMAT（災害派遣医療チーム）も設置されています。さらに、地域がん診療連携拠点病院としても認定されており、地域住民の健康を守る重要な役割を担っています。

附属診療所

病院には内科、外科を中心に診療を行う岩手県立宮古病院附属重茂（おもえ）診療所が併設されています。この診療所は、地域医療においても重要な機能を果たしており、患者に対して総合的な医療サービスを提供しています。

沿革

岩手県立宮古病院の始まりは、1950年11月まで遡ります。この年には、地元住民の出資により「宮古共済病院」と「宮古共済堂病院」が共同で設立され、それぞれが岩手県に移管されました。

1959年4月には、両病院の統合が行われ、現在の「岩手県立宮古病院」が開院されました。その後、1960年には地方公営企業法が完全に適用され、1992年に現在地である崎鍬ケ崎に移転しました。移転に伴い、地域の医療サービスは大きく変わったと言えます。2016年には地域医療支援病院としての指定も受け、地域全体の医療体制の強化に寄与しています。

診療科と医療機関の指定

岩手県立宮古病院は多くの診療科を有し、一般的な内科・外科の他、専門的な診療も行っています。地域の健康を守るため、医療機関としての指定も受け、地域住民にとって信頼のおける医療機関です。

交通アクセス

病院へのアクセスは便利で、JR山田線や三陸鉄道リアス線の宮古駅から岩手県北バス・東日本交通を利用し、約15分の距離にあります。「宮古病院前」というバス停が近くにあり、国道45号沿いに位置しています。このアクセスの良さは、患者やその家族にとって大きな利点となっています。

移転の影響

1992年6月の移転は、病院にとって大きな転機でした。宮古駅近くから浜街道沿いに移転したことで、通勤する医療スタッフや通院患者、あるいは入院患者の見舞いに訪れる人々が、鉄道を利用する機会が減少したとされています。このような変化は地域の鉄道利用にも影響を及ぼしており、三陸鉄道の乗客数の減少要因の一つとされています。

このように、岩手県立宮古病院は地域医療支援、災害時の医療体制の整備、またがん診療において、地域住民にとってかけがえのない医療機関として存在しています。

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