岩手県道・秋田県道12号花巻大曲線

岩手県道・秋田県道12号花巻大曲線

岩手県道・秋田県道12号花巻大曲線は、岩手県花巻市から秋田県仙北郡美郷町を経由し大仙市に至る主要地方道です。この道路は地域の交通と経済において重要な役割を果たしており、通称中山街道と呼ばれる岩手県側と、荒川街道と称される秋田県側があります。

路線の詳細

この県道の総延長は実延長78.76 kmで、岩手県側が61.69 km、秋田県側が17.07 kmとなっています。起点は花巻市高木第19地割93番11地先に位置し、国道4号および国道283号と交わる場所にあります。終点は大仙市富士見町176番2で、国道13号および国道105号の交差点となっており、また秋田県道36号の起点もこの地点に設けられています。

ただし、県境付近には約3キロメートルの通行不能区間が存在するため、注意が必要です。実際に、岩手県和賀郡西和賀町と秋田県横手市の間には未供用の区間があり、地域住民や観光客にとっては大きな課題となっています。

歴史

この道路の歴史は1959年に始まりました。当時、秋田県側は大野六郷線、岩手県側は花巻六郷線としてそれぞれ県道に認定されました。後に1971年には花巻大曲線として国土交通省から主要地方道の指定を受け、その後の数十年間にわたり、通行条件や起点と終点の変更が行われてきました。特に、2012年には花巻市内のルート変更が実施され、2015年には東北自動車道花巻南ICへの分岐区間が分離されたことも大きな特徴です。

路線状況

岩手県側では中山街道として知られ、この路線は多くの峠や自然美に囲まれています。主な峠には笹峠や黒森峠があり、これらは地域のハイキングや観光名所としても利用されています。

さらに、冬期にはいくつかの区間が閉鎖されることがあるため、旅行者や地元住民は事前に情報を確認することが大切です。岩手県側の冬期閉鎖区間としては、豊沢ダム周辺および和賀郡西和賀町のいくつかのポイントが挙げられます。秋田県側でも同様に、11月下旬から翌年の5月まで区間が閉鎖されます。

地理とアクセス

この道路は、花巻市、和賀郡西和賀町、秋田県横手市、仙北郡美郷町、大仙市など、多数の自治体を通過します。これにより、地域内の交通網を確保し、様々な施設へのアクセスを容易にしています。なんといっても、JR東日本の東北本線花巻駅や豊沢ダムなど、沿線には観光名所も点在しています。

結論

岩手県道・秋田県道12号花巻大曲線は、地域の移動手段として重要な役割を果たす主要地方道であり、利用者には多様な魅力が詰まっています。ご旅行の際には、是非その自然景観や地元の魅力を楽しんでいただきたいです。

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