岩本政光

岩本政光（いわもと まさみつ）

岩本政光は、1929年4月15日に北海道札幌郡豊平町石山（現在の札幌市南区）で生まれ、日本の実業家および政治家として知られています。彼は、幼少期から学問に励み、北海中学校を経て、北海道大学の工学部土木学科を卒業しました。

初期のキャリア

学生時代にはスキーの製作に取り組み、その技術を活かして実業界に足を踏み入れました。1960年には東洋交通というタクシー業を設立し、自らのビジネスを展開しました。また、彼の父である岩本政一の選挙活動を手伝う中で、政治への興味が芽生え、次第に政界を志すようになりました。

政治家としての経歴

岩本政光は、北海道議会議員を2期務めた後、1980年に自民党から参議院議員に立候補し、見事に当選を果たしました。彼は参議院で2期にわたり活動し、商工や都市対策に取り組むことを主な仕事としていました。中でも参議院商工委員会の委員長や、第1次中曽根内閣では北海道開発庁の政務次官を務め、その実績を残しました。

しかし、1990年にクモ膜下出血で健康を損ない、その後1992年の参議院選挙では落選。しかし、1995年には次期衆院選の出馬を発表し、事務所の開設を行ったものの、直後に辞退し政治の第一線から退くことを決断しました。

引退後の活動

引退後、岩本は再び東洋交通の社長職に復帰しました。また、地域への貢献を忘れず、北海道軟式野球連盟の代表や北海道フォークダンス連合会の会長として活躍しました。加えて、趣味である囲碁にも没頭し、実力は6段に達していました。

最晩年と栄典

岩本政光は2014年7月5日に脳梗塞のため札幌市の病院で85歳の生涯を終えました。彼の死去に際し、正四位に叙され、その業績が評価されました。生前、1999年には勲二等旭日重光章を叙勲されています。

家族

岩本政光の家族も政治やビジネスの世界で活躍しています。父の岩本政一は実業家であり、北海道議会議員や議長を務め、弟の岩本允も北海道議会議員としてその名を知られています。さらに、甥である岩本剛人も元北海道議会議員で現在は参議院議員として活躍しています。

著作

彼の著作には『ふるさと(北海道)へのメッセージ : 1980-1985』があり、北海道21世紀問題研究所から1985年に出版されました。このように彼は、政治家としてだけでなく、地域社会への貢献をしてきた実業家としても多くの人々に記憶されています。

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