岩橋小弥太

岩橋小弥太 - 日本の歴史学者

岩橋小弥太（いわはし こやた）は、1885年10月11日、大阪府大阪市に生まれた著名な日本の歴史学者である。彼は、古文書の調査・研究を専門としており、日本史全般に多大な貢献をしてきた。

経歴

彼は、1904年3月に大阪府立天王寺中学校を卒業。その後、私立國學院大學師範部国語漢文科に進学し、1907年に卒業した。卒業後、大阪市史編纂事務嘱託として働き、続いて三省堂編修所で『辞林』の増補に従事した。

1911年には国書刊行会に勤務し、さらに1914年には三井家史編纂事務を担当することになった。1917年には京都帝国大学文科大学の助手に就任し、国史研究室で内田銀蔵や三浦周行と共に勤務した。

1919年には東京帝国大学から史料謄写事務を嘱託され、その後、様々な学術的業務を通じて研究を続けた。1924年には京都帝国大学を退官し、堺市史資料蒐集事務を担当した。1925年5月からは東京帝国大学史料編纂官として『大日本史料』第7編を担当し、1926年には國學院大學の教授に就任した。

その後も彼の活躍は続き、1933年には明治大学文科専門部教授を兼任、1941年には帝国学士院から宸翰集成編纂事務を嘱託されるなど、多くの場面で知識を提供してきた。

戦後の活動

戦後、1946年には國學院大學の学部教授として復帰し、1949年に明治大学文学部の兼任教授に就任。多忙の中でも、彼は学位論文『中世の謡物に関する研究』を提出し、1949年に文学博士の学位を取得する。1959年には文化財専門審議会専門委員・書跡部会長に委嘱され、1968年には名誉教授として國學院大學を退官した。1978年に老衰により死去するが、彼の業績は高く評価され、正四位を追贈された。

受賞と栄典

彼の研究成果は、1964年に紫綬褒章を受賞したことや、1967年には勲三等瑞宝章を受章したことからも読み取れる。その功績は広く認知され、日本歴史や文化に対する彼の深い理解と探求心が表れている。

研究内容と業績

岩橋は、日本史全般に関する研究を行い、特に中世芸能や神道史、国文学など多岐に渡る分野で優れた成果を残した。彼の研究は、古文書の調査に対する新しい視点を提供し、後の時代の研究者たちにとっても宇宙の礎となるものであった。

著書

彼の豊富な研究成果は多くの著書や論文として残されており、特に古文書の学問的な研究は今後も多くの人々によって継承されていくことだろう。

岩橋小弥太の業績は、彼の生涯にわたる思索と努力の結晶として、今なお日本歴史学の発展に寄与し続けている。

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