岩見優輝

岩見 優輝について

岩見優輝（いわみ ゆうき、1987年1月25日生まれ）は、大阪府門真市出身の元プロ野球選手で、特に投手として知られています。彼は小学校1年生から野球を始め、5年生になる頃には投手としての道を歩み始めました。中学時代は軟式野球のクラブチームでプレイし、2年生のときには全日本少年軟式野球大会でベスト8に進出するなど、早くからその才能を示しました。

彼は熊本工業高校に進学し、高校3年生の春には第76回選抜高等学校野球大会に出場します。この大会での対戦相手は、当時注目されていたダルビッシュ有が所属していた東北高校でした。岩見は9回を投げ切り、4安打、2失点という好投を見せましたが、チームは残念ながら敗れました。その後、彼は全国高等学校野球選手権大会にも出場しましたが、明徳義塾高に敗北。しかしプロ入りを目指し、亜細亜大学へと進学します。

大学時代は、初めて公式戦に登板し、1部リーグ昇格に貢献。3年秋には1部リーグ戦初勝利を挙げ、4年春からはエースとして活躍します。最終的に、彼は大学野球界の屈指の左腕としてプロからも注目される存在になりましたが、結局は社会人野球に進む道を選択し、大阪ガスに入社します。社会人では素晴らしい投球を見せ、特に日本選手権では初めての完投勝利と無失点勝利を達成しました。

2010年、プロ野球ドラフトで広島東洋カープから3位指名を受け、プロ入りを果たします。2011年にはプロ初登板を果たし、初勝利も記録。彼はチームの中で安定した投手として活躍しましたが、2015年には戦力外通告を受け、プロ選手としてのキャリアを終えました。

引退後は、MSH医療専門学校硬式野球部でコーチを務めた後、現在は崇徳高校硬式野球部の投手チーフコーチとして若手選手の育成に尽力しています。

岩見の投球スタイルは彼独特のテイクバックが特徴で、最速146km/hのストレートを投げることができました。決め球はチェンジアップやスライダーであり、それを利用したクロスファイアが持ち味の投手でした。また、高校時代にはサイドスローで投げていましたが、大学時代の独自のフォームに改良。これにより、自信を持ったフィールディングと一貫した投球を実現しました。

選手としき動機となる存在には工藤公康を挙げており、その影響を受けて成長してきたことを語っています。また、岩本貴裕との関係も深く、彼の投球スタイルに対する評価なども交え、仲間との絆も大切にしてきたことが伺えます。

今もなお、岩見は野球界に携わり続けており、次世代選手への情熱あふれる指導を行っています。彼の経験と知識は、新しい才能にとって大きな財産となることでしょう。

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