島津彰久

島津彰久は、安土桃山時代に活躍した武将であり、島津氏の一族で、垂水家の始祖とされています。彼は、永禄10年（1567年）に島津以久の長男として誕生しました。父・以久は、後に日向国佐土原藩の初代藩主となる人物です。

武将としての彰久は、天正12年（1584年）の沖田畷の戦いなどでその勇猛さを発揮し、数々の軍功を挙げました。天正15年（1587年）6月には、島津義久が上洛する際に供として同行し、そのまま父・以久の人質として数年間を京都で過ごすこととなりました。故郷の薩摩国に帰還した後は、清水城を居城としました。

文禄元年（1592年）に始まった文禄・慶長の役では、本家筋にあたる島津忠恒に従い、朝鮮へ渡海しました。しかし、文禄4年（1595年）に、滞在先の唐島（現在の巨済島）にて病に倒れ、陣没しました。彼の死は、多くの人々に衝撃を与えました。

彰久の死後、家臣である安田次郎兵衛が殉死しました。また、彰久の病死により、川上忠実が軍代として後任を務めることとなりました。これらの出来事は、彰久がいかに周囲の人々から信頼されていたか、そして彼の死が軍に大きな影響を与えたかを物語っています。

島津彰久は、若くして亡くなったものの、その武勇と忠誠心は後世に語り継がれるべきものでしょう。彼の生涯は、戦国時代の武将の生き様を象徴するものとして、歴史に刻まれています。

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