島立村

島立村（しまだちむら）

島立村は、1876年（明治9年）から1954年（昭和29年）まで、長野県に存在した村です。現在の松本市島立地区にあたり、その歴史は10の村の合併から始まりました。この地域は、全体的に平坦な地形が特徴で、水田が多く見られます。

地理と産業

島立村は、その大部分が平坦な地形であり、水田が広がる農業地帯でした。合併当時は、全世帯の3分の2が農業に従事しており、特に米作りが盛んでした。また、野菜栽培も重要な産業であり、トマトピューレの工場が存在していました。村の東部には奈良井川が流れていましたが、水田への取水は梓川から行われていました。

歴史

合併と村の成立

1875年（明治8年）7月29日、筑摩県筑摩郡の荒井村、堀米村、小柴村、中村、島立町村、大庭村、北栗林村、南栗林村、永田村、三ノ宮村の10の村が合併し、島立村が誕生しました。当初は、北栗林村と南栗林村が「栗林村」、他の8村が「沙田（いさごだ）村」として合併申請を行いましたが、直後に10村全体で「島立村」として再申請されました。

県所属の変更

1876年（明治9年）8月21日、島立村は長野県の所属となりました。その後、1879年（明治12年）1月4日には、郡区町村編制法の施行により、東[[筑摩郡]]に所属することになりました。

自治体としての独立

1889年（明治22年）4月1日、町村制の施行に伴い、島立村は単独で自治体を形成するようになりました。これにより、村としての独立した運営が始まりました。

松本市への編入と廃止

1954年（昭和29年）4月1日、昭和の大合併により、島立村は松本市に編入され、同日付で廃止されました。これにより、島立村としての歴史に幕を閉じました。

行政

島立村の最後の村長は、1951年4月25日に就任した吉沢秀雄氏でした。

教育

村内には以下の教育機関がありました。

島立村立島立小学校
組合立高綱中学校

文化と史跡

島立村には、了智上人の墓があります。この墓は、地域にとって重要な史跡として尊重されています。

関連項目

* 長野県の廃止市町村一覧

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