島間港

島間港（しままこう）

鹿児島県熊毛郡南種子町にある地方港湾で、鹿児島県が管理しています。種子島南部の島間崎の北東に位置し、1953年4月1日に港湾区域に指定されました。

概要

1969年10月に種子島宇宙センターが開所して以来、島間港は宇宙開発における重要な役割を担うようになりました。宇宙センターの最寄りの港として、ロケットや人工衛星の陸揚げ港として整備され、宇宙開発事業を支えています。

港則法の適用港であり、港湾区域は島間港沖防波堤灯台を中心とする半径500メートルの円内の海面と定められています。種子島への主要な航路は、島の北部にある西之表港を発着しますが、屋久島町が運営する町営航路は、口永良部島と屋久島を経由して島間港を発着しています。過去には高速船も寄港していましたが、現在は町営航路のフェリーが運航されています。

島間港は、種子島宇宙センターで打ち上げられるH-IIAロケットやH-IIBロケット、および搭載される人工衛星の陸揚げ港としても重要な役割を果たしています。これらの輸送物は、海上輸送された後、島間港で陸揚げされ、陸路で宇宙センターへと搬入されます。

2015年度の統計では、島間港の発着数は642隻、総トン数は323,006トン、利用客数は4,304人（乗船2,316人、下船1,988人）でした。これは、島間港が地域の人々や宇宙開発関係者にとって、重要な交通拠点であることを示しています。

2022年2月16日には、トンガの火山噴火に伴う海水面変動により、島間港内では養殖されていたブリの稚魚が大量に死滅するという被害が発生しました。

航路

島間港には、以下の屋久島町営航路が運航しています。

屋久島町営航路: 本村港（口永良部島） - 宮之浦港（屋久島） - 島間港（種子島）

屋久島町が運航するフェリー太陽が、1日1往復運航しています。この航路は、島間港と周辺の島々を結び、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。

まとめ

島間港は、種子島の南部に位置する地方港湾であり、宇宙開発を支える重要な役割を担うとともに、地域住民の生活に欠かせない交通拠点としての役割も果たしています。宇宙センターの最寄りの港として、ロケットや人工衛星の陸揚げを担い、また屋久島町営航路の発着港として、周辺離島との交流を支えています。

関連項目

日本の港湾一覧#鹿児島県

脚注

国土交通省『港湾統計（年報）』(2016年)。https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00600280&kikan=00600。 2017年4月16日閲覧。

外部リンク

鹿児島県 - 島間港

もう一度検索