嵯峨実允

嵯峨実允氏は、1963年4月22日生まれの日本の教育者であり、旧華族である正親町三条家（嵯峨家）の第32代当主です。侯爵・嵯峨公元の長男として、神奈川県日吉で生を受けました。出生時の名前は嵯峨実延でした。

学歴は慶應義塾普通部から慶應義塾大学へと進み、大学卒業後は日本郵船株式会社に就職しました。しかし、30歳という若さで教育界へ転身します。その背景には、祖父である嵯峨実勝氏が経営し、父が引き継いでいた町田学園女子高等学校（現在の品川エトワール女子高等学校）を運営する学校法人「町田学園」をサポートするという目的がありました。

町田学園理事長に就任後、嵯峨氏は様々な改革を断行しました。その一つが、高校の校名変更です。町田学園女子高等学校から現在の「品川エトワール女子高等学校」へと校名を変更しました。また、経営難に陥っていた白鵬女子高等学校の再建を託され、同校を運営する「白鵬女子学院」の理事長にも就任し、学校改革に尽力しました。

2021年には、町田学園から法人名を変更した「藤華学院」が「白鵬女子学院」を吸収合併するという形で、新たな法人を設立しました。この際、「藤華学院」が存続法人となっています。

2023年現在、嵯峨氏は「品川エトワール女子高等学校」と「白鵬女子高等学校」の両校で理事長を務める傍ら、「エトワール幼稚園」の園長も兼任しています。教育者として、複数の学校の経営に携わっています。

さらに、嵯峨氏は教育界における公職も務めています。「日本私立中学高等学校連合会」の常任理事や、「東京都私立学校助成審議会」の委員など、教育政策に関する重要な役割も担っています。学校運営だけでなく、私立学校全体の発展にも貢献していることが伺えます。

このように、嵯峨実允氏は、旧華族の家柄を受け継ぎながらも、教育者として現代社会で活躍しています。学校経営、学校改革、そして教育政策への関与を通じて、日本の教育界に多大な貢献をしている人物と言えるでしょう。

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