川内エクスプレス

川内エクスプレスとは

川内エクスプレスは、九州旅客[[鉄道]]（JR九州）が鹿児島本線の川内駅 - 鹿児島中央駅間で運行していた特急列車です。この列車は、2011年3月12日に運行を開始し、2016年3月26日のダイヤ改正で廃止されました。運行期間は短いながらも、地域の通勤・通学輸送において重要な役割を果たしました。

運行開始の背景

川内エクスプレスは、鹿児島都市圏における通勤・通学の需要に応えるため、それまで運行されていた485系電車による「さわやかライナー」・「ホームライナー」を特急に格上げする形で登場しました。2004年の九州新幹線鹿児島ルートの部分開業により、在来線特急「つばめ」が「リレーつばめ」として新八代駅発着となり、寝台特急「なは」が熊本駅発着に短縮されて以来、この区間では特急列車が運行されていませんでした。そのため、7年ぶりに特急列車が復活することになりました。

運行状況

川内エクスプレスは、川内駅 - 鹿児島中央駅間を1日1往復運行していました。鹿児島中央駅行きは朝、川内駅行きは夜に運行されるダイヤとなっており、主に通勤・通学の時間帯に利用されていました。しかし、利用客数の伸び悩みにより、2016年3月26日のダイヤ改正で廃止されました。廃止後は、朝の下り列車時間帯に伊集院駅 - 鹿児島中央駅間で普通列車が新たに設定されました。

停車駅

川内エクスプレスの停車駅は、以下の通りです。

川内駅
隈之城駅
串木野駅
市来駅
湯之元駅
伊集院駅
鹿児島中央駅

この区間で土休日に運行されていた快速「オーシャンライナーさつま」よりも停車駅が多く、地域輸送に重点を置いた列車であることがわかります。

使用車両

川内エクスプレスには、大分[[鉄道事業部]]大分車両センターに所属する787系電車4両編成が使用されていました。この編成は、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業以前には、主に特急「有明」に使用されていたものです。グリーン席は指定席、普通車は全席自由席として提供されていました。

また、JR九州管内の優等列車では、下り列車の先頭車を1号車とするのが原則ですが、川内エクスプレスは「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」との共通運用であったため、例外的に全区間で上り列車の先頭車を1号車としていました。

沿革

2011年（平成23年）3月12日：運行開始。
2016年（平成28年）3月25日：運行終了。

外部リンク

JR九州の列車ガイド｜川内エクスプレス - 九州旅客[[鉄道]]

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