隈之城駅

隈之城駅について

隈之城駅（くまのじょうえき）は、鹿児島県薩摩川内市隈之城町に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）鹿児島本線の駅です。この駅は、地域の方々の重要な交通拠点として機能しています。

概要

隈之城駅には、1時間に1本から3本の列車が停車します。鹿児島方面へ向かう列車は、ほとんどが鹿児島中央駅行きですが、一部は鹿児島駅や日豊本線を経由して国分、都城、宮崎方面へ向かう列車も運行されています。出水・熊本方面へ向かう列車は1日に31本運行されており、そのうち26本が川内駅行きです。また、肥薩おれんじ鉄道線からの直通列車が1日に5本、朝夕の通学時間帯に乗り入れています。

過去には、肥薩おれんじ鉄道線から直通する快速「オーシャンライナーさつま」は通過していましたが、特急「川内エクスプレス」は当駅に停車していました。

歴史

隈之城駅の歴史は以下の通りです。

1914年（大正3年）6月1日：鉄道院の駅として開業しました。
1927年（昭和2年）10月27日：海岸線全通により鹿児島本線に制定されました。
1970年（昭和45年）9月1日：業務委託駅となりました。
1986年（昭和61年）3月3日：無人駅となりました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR九州が承継しました。
1993年（平成5年）4月1日：有人駅となりました。
2004年（平成16年）4月1日：合理化のため再度無人駅となりました。
2012年（平成24年）12月1日：ICカードSUGOCAの利用が開始されました。

駅名の由来

駅名は、開業当時の地名である薩摩郡隈之城村に由来しています。「隈之城」は、鎌倉時代から江戸時代にかけてこの地にあった二福城の別名であり、中世には薩摩忠友や島津実久などが居城した薩摩国の中心的な城でした。

駅構造

隈之城駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。城を模したデザインの小型駅舎が特徴で、跨線橋が設置されています。周辺には住宅地が広がっており、れいめい高等学校や川内純心女子高等学校といった学校も立地していたため、以前は通勤・通学客で大変混雑していました。

2004年3月31日までは九州交通企画が駅業務を行う業務委託駅でしたが、川内純心女子高等学校の閉校と利用者の減少、合理化により、現在は無人駅となっています。ただし、一部時間帯には鹿児島鉄道事業部鹿児島乗務センターの車掌が改札を担当することがあります。

駅舎外には古い公衆トイレがありましたが、2016年3月に建て替えられました。IC乗車カード「SUGOCA」が利用可能で、簡易SUGOCA改札機が設置されていますが、チャージはできません。ICカード以外の普通乗車券は、駅の集札箱に投入するか、車掌が回収します。また、簡易自動券売機（ICカード非対応）も設置されています。

のりば

上下列車ともに、主に駅舎側の1番のりばに発着します。列車交換を行う上り列車（川内方面行き）のみ、2番のりばを使用します。これは、かつて特急「つばめ」などが通過していた頃に、当駅を含む区間が高速化された名残で、1番のりばは上下列車の高速通過が可能な1線スルー方式となっています。そのため、両方のりばとも上下列車いずれも入線が可能な配線となっています。肥薩おれんじ鉄道線直通の出水方面行き列車は、2番のりばから発車します。

利用状況

2020年度の1日平均乗車人員は349人です。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

れいめい中学校・高等学校
隈之城郵便局
ホームセンタータカミ川内店
ヤマダデンキテックランド薩摩川内店
ケーズデンキ薩摩川内店
プラッセだいわ川内店
久留米運送薩摩川内店

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■鹿児島本線

川内駅 - 隈之城駅 - 木場茶屋駅

脚注

隈之城駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

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