川原侃

川原 侃 (かわはら すなお)

概要

川原侃は、1878年11月16日に鹿児島県で生まれ、1953年11月28日に亡くなった日本の陸軍軍人である。彼は最終階級として陸軍少将に昇進した。

経歴の詳細

川原は、川原甚左衛門の三男として鹿児島の川内市で生まれた。彼は鹿児島第一中学校を卒業後、1901年に陸軍士官学校を13期生として卒業した。1902年には歩兵少尉に任官され、歩兵第45連隊に配属された。彼は1904年から1906年にかけて日露戦争に出征し、その後、1906年5月には第6師団副官に就任する。

彼の経歴は、歩兵第45連隊の中隊長や陸軍歩兵学校の教官などを経て、1917年に歩兵少佐に昇進した。続く1918年には独立守備隊の副官となり、1922年に歩兵中佐に進級して独立守備隊の歩兵第1大隊長としての役割を担った。その後、1925年には近衛師団司令部付に転任し、1926年には歩兵大佐に昇進した。

1927年には近衛歩兵第2連隊の長に就任し、その後、豊橋陸軍教導学校長を経て1931年に陸軍少将に進級した。特に1932年9月には歩兵第16旅団長として満州事変に出動し、その指揮を執った。彼の軍人としてのキャリアは充実しており、1935年には待命を受け、それに続いて予備役に編入された。

その後、1942年には満州開拓団指導員訓練所の所長に就任し、戦後の日本においても影響力を持ち続けた。

家族

川原侃には軍人としての家系があり、長男の川原幸助は陸軍大尉、弟の川原八郎は陸軍大佐として活躍した。彼の家族も返り血を浴びた軍人の家系であったことが分かる。

栄典

彼は1940年8月15日に紀元二千六百年を祝うための記念章を受賞している。この栄典は、当時の日本における軍人の地位と功績を示すものである。各種の栄典や記念章は、彼の長い軍人生活の証となっている。

参考文献

• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• - 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
• - 浜島速夫『薩摩の武人たち：三代軍人列伝』南日本新聞社、1975年。

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