川口正

川口 正

（かわぐち ただし、1971年1月1日 - ）は、広島県出身の人物で、かつてプロ野球選手、そして競輪選手として活動しました。両分野でのキャリアを経て、現在は柔道整復師として地域医療に貢献しています。

広島県で生まれた川口正は、山口県桜ケ丘高校で野球に励んだ後、プロ野球の世界に挑戦します。入団テストを突破し、1988年オフにドラフト外で横浜大洋ホエールズへ入団しました。内野手としてプロ入りしましたが、在籍期間中は残念ながら一軍公式戦に出場する機会を得られず、1993年シーズン限りで現役生活を終えることとなりました。横浜大洋ホエールズに在籍していた期間は、1989年から1993年までで、背番号は「67」でした。

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後、川口は全く異なる競技である競輪の世界に新たな活路を見出します。日本競輪学校の第76期生として入学し、競輪選手となるための厳しい訓練を積みました。この時の同期には、後に競輪界で活躍する市田佳寿浩選手や石丸寛之選手らがいました。学校を卒業後、日本競輪選手会山口支部に所属し、競輪選手として正式にデビューを果たします。1995年8月5日、松阪競輪場でのレースがプロデビュー戦となり、5着という結果を残しました。そして、競輪選手としての初勝利は、翌1996年3月30日に一宮競輪場で記録しています。その後も競輪選手としてレースに出場し続けましたが、惜しくも優勝を飾ることはなく、2014年7月4日に選手登録が削除され、競輪選手としての約19年間のキャリアに終止符を打ちました。競輪選手としての通算成績は1430戦に出走し、94勝を挙げています。

競輪選手を引退してからも、川口正はその活動を多方面に展開しています。一時期は社会人野球チームであるMSH医療専門学校のコーチを務めるなど、再び野球に携わる機会も持ちました。また、競輪選手として活動していた時期に、柔道整復師の資格を取得していたことが、その後の人生の大きな転換点となります。この専門資格を活かすため、2014年には自身の整骨院である「しょう整骨院」を広島市東区に開院しました。現在は、この整骨院を運営しながら、地域の方々の体のケアや健康維持をサポートする活動を行っています。

プロ野球選手から競輪選手へ、そして現在は柔道整復師として整骨院を経営するという、極めて異例で多様なキャリアパスを歩んできた川口正。その経歴は、常に新たな挑戦を恐れず、自らの可能性を追求し続ける人物像を示しています。

関連情報として、広島県出身の人物一覧や、横浜DeNAベイスターズ（横浜大洋ホエールズの後身球団）の選手一覧に関連づけられています。外部の参考情報としては、KEIRIN.JPで競輪選手としての通算成績を参照できるほか、運営する「しょう整骨院」に関する情報も確認できます。

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