川添

川添地区の概要

川添（かわぞえ）は香川県高松市の東部に位置する地域で、高松市役所川添出張所の管轄内に属しています。この地区は元山町、東山崎町、下田井町の3つの町から構成されており、1956年に木田郡川添村が高松市に合併された際に形成されました。川添は現在もその歴史を反映した地域社会としての特徴を持っています。

地理的特徴

川添は高松市の中心部からやや離れた南北に広がる地区です。2010年のデータによると、人口は9615人で、世帯数は4284世帯に上ります。この人口は過去10年間でほぼ横ばいの状態でしたが、人口密度は高松市の平均を上回る2121.06人／平方キロメートルとなっています。

地区全体は高松平野に含まれ、起伏はあまりありませんが、東側には久米山がそびえ、さらにその先には前田山へと続く丘があります。川添の南側地域は標高が高く斜度も急になる傾向があります。地区内には春日川と新川が流れ、これらの川を囲む形で多くの氾濫原が形成されています。また、讃岐平野独特のため池はほとんど見られません。

歴史の歩み

川添村としての歴史を持つこの地区は、1956年に高松市に編入されることで新たな時代を迎えました。合併の際には、元山町、東山崎町、下田井町の3つの町が設置され、高松市川添出張所も開所されました。これにより、地域の生活基盤が整えられ、教育機関として川添小学校および協和中学校も設立されました。

交通面では、1993年から国道11号高松東バイパスの開通が地域の発展に寄与し、アクセスが向上しました。その後2003年には高松道も開通し、高松市内への交通利便性が大幅に向上しました。

経済と産業

川添は農業を基盤としており、特に稲作が盛んです。地元の農地は豊富で、農業用水は周辺のため池から供給されています。地下水も確保されており、地域内で水の供給が安定しています。

第二次産業の従事者は高松市全体の平均と比較してやや高い数値を示している一方、第三次産業の割合は低くなっています。川添地区は小規模な個人商店が多く存在し、近年ではバイパス沿いにロードサイド店が増えてきています。

教育と公共サービス

川添には高松市立川添小学校と市立協和中学校があり、それぞれ地域内の子どもたちの教育の拠点となっています。また、川添出張所は行政サービスの中心であり、公民館として地域の交流や学習の場としても機能しています。

生活環境

地域には川添コミュニティセンターや川添郵便局、医療機関などの公共施設があります。また、下田井公園などの緑地も存在し、地域住民の憩いの場として利用されています。

交通とアクセス

便の良い交通網も川添の魅力です。国道11号高松東バイパスや香川県道が通っており、市道や鉄道（ことでん長尾線）でもアクセスが可能です。市内を走るバスは大川バスの引田線が主に利用されています。

まとめ

川添地区はその豊かな農業、便利な交通、教育機関、住民参加型の公共サービスによって、地域社会が成り立っています。歴史的背景や自然環境を活かしながら、今後もさらに発展を遂げることでしょう。

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