川野浩司

川野浩司（かわの こうじ）は、1972年10月21日生まれ、福岡県福岡市出身の映画監督です。九州ビジュアルアーツ映画学科卒業後、福岡の映像制作会社を経て、豊田利晃監督作品などのスタッフとしてキャリアを積みました。

2001年、テレビ朝日、セガ、電通、フォーサムが共同制作したドリームキャスト用実写ゲームソフト『es』（主演：三上博史、釈由美子）で監督デビューを果たします。この作品は、川野浩司監督のキャリアの出発点となりました。

その後、数々の作品を手掛け、その才能は多方面に広がります。2006年には、やまじえびね原作のコミック『LOVE MY LIFE』を映画化。吉井怜と今宿麻美がレズビアン役を熱演し、作家である石田衣良を俳優として初めて起用したことで話題を呼びました。

2007年には、カナダで開催されたモントリオール国際LGBT映画祭にて『LOVE MY LIFE』で「20/20 VISION AWARD」を受賞。国際的な評価を得るに至ります。また、映画『青い春』『ナインソウルズ』『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』といった話題作のメイキングも担当するなど、その活動は多岐に渡ります。

監督作品は多様性に富み、映画だけでなく、ゲーム、ドラマ、PV、朗読劇など、様々なジャンルの作品を手掛けています。映画作品だけでも、『殺人ネット』『GO LAST HEAVEN』『夏休みのような1ヶ月』『花ゲリラ』『非女子図鑑「男の証明」』『書の道』『アメイジンググレイス 儚き男たちへの詩』『ほしのふるまち』『ギャングスタ』『行方不明』など、数多くの作品を世に送り出しました。さらに近年は『通学シリーズ』として『通学電車』『通学途中』も制作。2023年には『アキはハルとごはんを食べたい』を公開するなど、精力的に活動を続けています。

ゲーム作品では、デビュー作である『es』を始め、『スーパーボイスワールド』などのDVD作品、『メール』『連鎖怪談 ep.4「怨念」』『着エロの女』といった作品、ダンスムービー『ALL MY WISH』、そして様々なブックトレーラーなども制作しています。

また、ドラマ作品にも携わっており、『I WILL』『福岡恋愛白書5』『まねドラ / その人々、ものまねにつき』『イタズラなKiss Love in TOKYO』『マネーの天使』など、幅広いジャンルに挑戦しています。

さらに、PV制作にも携わり、FREENOTE、吉田山田、Missing LinkなどのアーティストのPVを監督。小坂忠 and SOUL CONNECTIONのライブ作品『SOUL PARTY 2009』の監督も務めました。

朗読劇では『ドラゴン桜』の演出も担当するなど、その才能は多方面に開花しています。

日経エンタテインメント2009年12月号の邦画監督本数ランキングでは9位にランクインするなど、高い評価を受けています。

川野浩司監督は、多様なジャンルの作品を通して、独自の視点と高い表現力で、多くの作品を生み出し続けています。その活動は、日本の映像業界に大きな影響を与え続けていると言えるでしょう。現在も精力的に活動を続け、今後の作品にも期待が高まります。

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