工藤万砂美

工藤万砂美のプロフィール

工藤万砂美（くどう まさみ、男性）は、1925年2月22日に生まれ、1996年8月27日に死亡した日本の実業家および政治家です。主に自由民主党に所属し、参議院議員を一期務めたほか、北海道議会では通算4期にわたって議員を勤めるなど、地元北海道の発展に力を注いできました。

早年期と教育

工藤は北海道歌志内市に生まれ育ちました。1943年には早稲田実業学校を卒業し、その翌年には陸軍へ召集されます。戦中の混乱の中で中央大学法学部に入学しましたが、学業を継続することはできず中退となりました。

実業家としてのキャリア

戦後、彼は業界に戻り、空知建設工業株式会社を設立、代表取締役として同社を運営しました。また、空知物産株式会社、丸美大道通商株式会社の代表取締役にも就任し、地域の商業発展にも寄与しました。さらに、歌志内商工会議所の会頭にもなり、地域の産業振興を推進しました。

政治の世界への進出

工藤の政治活動は1971年に始まり、北海道議会議員としての任期を3期にわたって全うしました。その後、1983年には第13回参議院議員通常選挙に北海道選挙区から自民党公認で立候補し、見事に当選します。議員としての活動の中で、1986年には第3次中曽根内閣で法務政務次官に任命され、さらに1988年の竹下改造内閣では北海道開発政務次官としても活躍しました。

復帰と栄誉

1989年には再度の参議院議員通常選挙で落選するものの、1991年に行われた北海道議選に出馬し、当選を果たします。ここで再び道議としての任期をスタートさせますが、1995年の選挙では再び落選しました。彼はその後の同年4月に勲二等瑞宝章を受章しました。

最期の時

1996年8月27日、工藤は胆石症により札幌市の手稲渓仁会病院で71歳にして亡くなりました。その死没日には従四位に叙され、長年にわたる政治活動の功績が認められました。彼の生涯は、地域社会と日本の政治における重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

参考文献

• - 日外アソシエーツ編『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』紀伊国屋書店、2005年。
• - 『議会制度百年史 貴族院･参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

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