市府転運站

市府転運站（台北市府バスターミナル）

市府転運站は、台湾の台北市信義区に位置する中長距離バスターミナルです。このターミナルは、台北市の再開発地区である信義計画区内にあり、台北市政府庁舎の北側、忠孝東路と基隆路の南東角に位置しています。

概要

市府転運站は、16,280平方メートルの敷地に建設され、統一企業とその傘下企業である統一国際開発公司、統一超商（台湾セブンイレブン）、太子建設の4社の子会社である「統一開発公司」が、BOT方式で2004年に50年間の開発・運営権を獲得しました。

この施設は、地下5階、地上31階建ての超高層ビルの一部を占めており、総床面積は144,178平方メートルにも及びます。地上階にはバスターミナルがあり、その他に統一時代百貨（旧統一阪急百貨）とWホテル台北が入居しています。バスターミナルは2010年8月5日に、統一阪急は同年10月7日に、Wホテル台北は2011年3月9日に開業しました（プレオープンは3月4日）。

また、台北捷運（MRT）市政府駅や誠品書店信義店が入居する統一国際ビル、台北市政府庁舎とは地下道で直結しており、非常に便利な立地となっています。

構成

市府転運站の主な構成は以下の通りです。

1階:
バスターミナル（長距離バス）
チケット売り場
台北市政府観光伝播局旅遊服務中心（観光案内所）
セブンイレブン市政府店
飲食店、トイレ、コインロッカーなど
地下2階～地上7階:
統一時代百貨台北店（旧統一阪急百貨）
8階～31階:
Wホテル台北

のりば

ターミナルへの出入りは、基隆路の北行き車線から一方通行のレーンがループ状に伸びています。ホームは北側と南側に分かれており、中央（東側）にはチケット売り場やIC乗車カードのカスタマーサービスがあります。

また、北側のMRT駅への連絡口にはコンビニエンスストアがあり、飲食店、トイレ、待合室が各所に設置されています。

クレーン転落事故

2009年4月24日、市府転運站の建設中に、31階部分の工事現場で使用されていたクレーンが落下し、忠孝東路を走行中の観光バスを直撃する事故が発生しました。この事故により、中国籍の乗客2名が死亡、4名が負傷しました。

バス路線変更

市府転運站の開業に伴い、周辺の交通渋滞を緩和するため、台北市政府公共運輸処は、開業前の6月から、基隆路（南北方向）と松高路（東西方向）を経由する11路線のバス停はそのままに、信号機をバスの動きに連動するように改良しました。これにより、長距離バスのターミナルへの出入りをスムーズにするよう配慮しました。

連絡通路

1階連絡通路: 2010年6月1日開通
地下2階連絡通路: 2010年8月2日開通。統一時代百貨のフードコート、MRT市政府駅、誠品信義旗艦店、台北市政府庁舎と直結

周辺

市府転運站周辺には、台北市政府庁舎、台北捷運市政府駅、誠品書店信義店などがあり、商業施設やオフィスビルが集まるエリアです。

関連項目

台北転運站（交九転運站。台北駅北側）
台北捷運板南線市政府駅
交通結節点
台湾のバス交通

外部リンク

市府轉運站（繁体字中国語）
市府轉運站 (TCHBS) - Facebook（繁体字中国語）
公路客運 轉運站發車路線 臺北市政府公共運輸處（繁体字中国語）
W台北（日本語）
* W Taipei (wtaipei) - Facebook（繁体字中国語）

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