市役所前駅 (長野県)

市役所前駅：長野市中心部の交通拠点

長野電鉄長野線にある市役所前駅は、長野県長野市中心部、大字鶴賀に位置する地下駅です。駅番号はN2。昭和3年(1928年)に長野電気鉄道錦町駅として開業、その後、長野電鉄の駅となり、昭和56年(1981年)に現在の地下駅へと移転、改称されました。

歴史と変遷

市役所前駅の歴史は、昭和3年(1928年)6月24日、現在の南千歳町交差点付近に地上駅として開業した「錦町駅」に遡ります。当初は長野電気鉄道の駅でしたが、同年9月30日には長野電鉄の駅となりました。

その後、昭和56年(1981年)3月1日、長野電鉄長野線の長野～善光寺下間の地下化工事に伴い、駅は現在の地下駅へと移転しました。この移転と同時に、昭和20年から休止していた隣接の「緑町駅」を統合し、「市役所前駅」に改称されました。移転先は昭和通りに近い位置となり、新たな交通拠点として機能することになりました。

平成13年(2001年)10月15日には、南口の利用者減少により営業時間が短縮。平成19年(2007年)、平成24年(2012年)には順次発車標が設置され、利用者の利便性向上に努められました。平成28年(2016年)には駅構内の照明をLED化、令和3年(2021年)3月12日には南口が閉鎖されました。

駅構造と設備

市役所前駅は、相対式ホーム2面2線を有する地下駅です。有人駅で、駅務室、宿直室、電気室、機械室などが地下1階に設置されています。ホームは地下2階に位置し、改札階である地下1階へはエスカレーター（2番線ホームから北口改札への上り専用）と階段が利用可能です。地下通路は横断地下道としての機能も併せ持ちます。トイレは改札口脇に男女共用の水洗式が設置されています。現在は北口のみ営業しています。登記上の所在地は長野市大字鶴賀森下1120-5で、上千歳町にあたり、北口の一部が緑町、南口の一部が南千歳町に位置していました。

利用状況と周辺環境

2018年度の1日平均乗車人員は約588人でした。近年は、周辺環境の変化や社会情勢により変動が見られます。

駅周辺には、長野市役所、長野市芸術館、国道19号（昭和通り）、TOiGO、信越放送（SBC）、もんぜんぷら座、NTTドコモ長野ビル、長野市立鍋屋田小学校、信越情報専門学校21ルネサンス学院など、官公庁、商業施設、教育機関が集積しています。

バス路線

駅北口の昭和通りにはアルピコ交通（川中島バス）の千歳町停留所、長野大通りには長電バスの南千歳町停留所・市役所入口停留所があり、市内各地へのアクセスが容易です。アルピコ交通（川中島バス）と長電バスが運行する複数の路線が市役所前駅に乗り入れています。これらの路線は、長野駅、篠ノ井駅、運転免許センター、須坂駅、さらには周辺の住宅地や温泉地など、幅広い地域をカバーしています。

隣の駅

長野電鉄長野線では、長野駅と権堂駅に挟まれています。特急列車は通過します。

市役所前駅は、長野市の中心部に位置し、行政、商業、文化、教育施設が集まる重要な交通結節点として、市民生活を支える役割を担っています。

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