布原駅

布原駅：伯備線にひっそりと佇む秘境駅

布原駅は、岡山県新見市西方に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）伯備線の駅です。ただし、停車するのは芸備線直通の列車のみで、伯備線の列車は通過します。運転系統上は芸備線の駅として扱われ、そのひっそりとした佇まいから、秘境駅としても知られています。

概要

線路名称上は伯備線ですが、停車するのは新見駅と備中神代駅を結び、芸備線の東城駅や備後落合駅へ直通する列車のみです。これは、駅周辺に人家が少なく、芸備線の列車本数で十分に対応できるためです。ただし、伯備線の列車も、対向列車との交換のために運転停車することがありますが、その際は乗降できません。

駅の自動放送は伯備線内の他の駅と同様に行われますが、ホームに黄色い線がないにもかかわらず「黄色い線の内側」とアナウンスされるのが特徴です。駅へのアクセスは、狭い道、急な坂、急カーブ、狭い橋を通る必要があり、自動車での訪問も困難です。

歴史

1936年（昭和11年）10月10日：布原信号場として開設。
1953年頃：旅客扱いを開始（仮乗降場扱い）。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、布原駅として開業。

駅構造

布原駅は相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、ホーム有効長は1両分のみです。ホームが千鳥状に配置されているのは、信号場時代の名残です。かつては駅舎がありましたが、現在は撤去されています。新見駅が管理する無人駅です。

のりば
1番のりば
2番のりば

2020年時点では運転指令上の番線番号に基づいて、のりば番号が設定されています。

利用状況

1日の平均乗車人員は非常に少ないです。

駅周辺

駅周辺には西川が流れ、わずかな人家があるのみです。西川の下流には河本ダムが建設され、そのダム湖が布原駅に向かって伸びていますが、駅までは届いていません。

かつては、伯備線を走る蒸気機関車（SL）三重連の撮影名所として知られていました。現在でも鉄道ファンの撮影スポットとして人気があり、特に秋の紅葉シーズンには多くの人が訪れます。

その他

東京行寝台特急サンライズ出雲号は、かつては当駅で運転停車し、岡山からの特急やくも27号と列車交換を行っていましたが、2024年のダイヤ改正で新見駅に変更されました。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）
伯備線：通過
芸備線（新見駅 - 備中神代駅間は伯備線）
快速：通過
普通：新見駅 - 布原駅 - 備中神代駅

布原駅は、鉄道ファンだけでなく、静かな自然を楽しみたい人にもおすすめの駅です。ただし、アクセスには注意が必要です。

外部リンク

布原駅｜駅情報：JRおでかけネット

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