帝塚山学院短期大学

帝塚山学院短期大学

帝塚山学院短期大学は、大阪府堺市に本部を置いていた私立短期大学です。1950年に設置され、2000年に廃止されました。

概要

学校法人帝塚山学院により運営されていました。1950年、国内で最初に認可された短期大学149校のうちの1校として、2学科体制で開学しました。その後、学科や専攻を増設し、夜間部にも同様の学科・専攻が設置されました。1997年度の入学生を最後に、短期大学としての役割を終えました。

建学の精神

「力の教育」を建学の精神としていました。

教育および研究

学科

文学科
文芸専攻：日本の文芸の歴史や理論に重点を置いた教育が行われ、コピーライティングや文章表現に関する講義、文芸鑑賞、古典芸能鑑賞、文学遺跡の探訪などの行事も実施されていました。詩人、作家、新聞社、広告会社など様々な分野の専門家が講師を務めていました。
英文専攻：会話中心のカリキュラムが組まれ、スピーチコンテストや海外研修などのイベントも行われていました。
家政学科
服飾専攻：「衣料管理士」や「生活文化」の各コースがありました。
食物栄養専攻：「食品衛生管理者」や「国際食文化」の各コースがありました。外国人講師による調理実習も行われていました。

海外研修制度も充実しており、アメリカやイギリスで研修が行われていました。

学風と特色

開学以来、女子を対象とした短期大学でした。

沿革

1916年：財団法人帝塚山学院設立認可。
1926年：帝塚山学院高等女学校が発足。
1949年10月：文部省に短期大学の設置認可を申請。
1950年3月14日：短期大学の設置が文部省より認可。
1950年4月1日：帝塚山学院短期大学が開学（文芸科、服飾科、商学科第二部）。
1951年3月15日：学校法人帝塚山学院が成立。
1951年4月1日：第二部を設置。
1952年4月1日：学科体制を整備（文科（国文専攻、英文専攻）、家政科（食物専攻、服飾専攻））。
1956年3月31日：専攻科（文芸専攻）を設置。
1968年3月31日：家政科食物栄養専攻第二部を廃止。
1969年4月1日：学科名を変更（文科→文学科、家政科→家政学科）。
1978年4月1日：文学科第二部、文芸専攻、英文専攻、家政学科服飾専攻第二部の学生募集を終了。
1978年12月25日：専攻科を廃止。
1981年8月6日：文学科第二部、文芸専攻、英文専攻、家政学科服飾専攻第二部を正式に廃止。
1985年3月29日：教員免許状授与の課程が認定。
1986年4月1日：キャンパスを堺市に移転し、学科の入学定員を増員。
2000年3月24日：正式に廃止。

基礎データ

所在地
堺キャンパス：大阪府堺市晴美台4-2-2
旧・住吉キャンパス：大阪府大阪市住吉区帝塚山中3-9-2

組織

学科
文学科
文芸専攻
英文専攻
家政学科
服飾専攻
食物栄養専攻
第二部が設置されていた学科・専攻
文学科
文芸専攻
英文専攻
家政科
服飾専攻
食物栄養専攻
専攻科
文芸専攻

取得可能な資格

食品衛生管理者：家政学科食物栄養専攻
中学校教諭二種免許状
国語：文学科文芸専攻
英語：文学科英文専攻
家庭：家政学科服飾専攻

大学関係者

歴代学長
神崎驥一
鶴崎裕雄
著名な出身者
吉川綾子（陸上選手）
小林カツ代（料理研究家）
島村洋子
小林由佳（政治家、元堺市議会議員、タレント）

施設

大学とは別に短期大学独自のキャンパスを擁していました。

対外関係

系列校
帝塚山学院大学
帝塚山学院中学校・高等学校
帝塚山学院泉ヶ丘中学校・高等学校
帝塚山学院小学校
* 帝塚山学院幼稚園

卒業後の進路

日本生命保険、三菱東京UFJ銀行、日本空港サービス、住友生命保険、紀陽銀行、三井住友銀行、大阪ガス、泉州銀行、池田銀行、大同生命保険、東レ、ニチレイ、日清食品、大阪トヨペット、阪急百貨店、関西テレビ放送、THKなどの企業への就職実績があります。系列の帝塚山学院大学への編入者も多くいました。

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