若大将対青大将

若大将対青大将

日本映画「若大将対青大将」は、加山雄三が主演を務める若大将シリーズの第17作です。この作品は1971年1月9日に公開され、加山が演じる田沼雄一がシリーズ最後の出演となります。以降は大矢茂が若大将を引き継ぐこととなりますが、他の作品は製作されませんでした。そのため、次回作は草刈正雄主演の「がんばれ!若大将」または加山主演の「帰ってきた若大将」に続くことになります。

ストーリー概要

物語は、青大将こと石山新次郎が京南大学を卒業するシーンから始まります。彼は8年間の努力を経て、ついに学位を手に入れました。卒業祝いは、若大将こと田沼雄一の後輩、太田茂夫の母が運営するドライブイン「オーク」で盛大に行われます。そこで田沼は若大将の座を茂夫に譲り、新次郎も後輩に青大将の座を渡すことになります。

数日後、新次郎は父が経営する石山商事に入社し、そこで塚本節子というOLに一目惚れします。しかし、節子は田沼雄一のことを想っているため、新次郎は苦しい立場に置かれます。そんな時、父の剛造から英語が得意な若者をニューヨーク支店に栄転させるとの話を聞き、田沼を推薦します。これを千載一遇のチャンスと感じた雄一は、ニューヨークへと旅立ちます。

その間、新次郎は節子に近づこうとしますが、彼女の気持ちは雄一に向いているため、なかなかうまくいきません。更に茂夫は、雄一を通じて節子に思いを伝えてもらうよう頼まれていました。新次郎は失意の中、茂夫の彼女である森山圭子に、節子を茂夫の恋人であると噂を広めます。そして、ニューヨークから帰ってきた雄一が連れてきたバイヤー、キャッシーを「雄一の恋人」として誤解させようとするなど、新次郎はますます混乱に陥ります。

グランプリの日、鈴鹿サーキットに向かった圭子が、雄一から茂夫の気持ちを聞き、新次郎との間に生じた誤解を解くために急いで行動します。様々な人間関係の絡み合いが織りなす中、若大将たちはそれぞれの想いと成長をどのように果たしていくのか。

スタッフとキャスト

本作は、監督の岩内克己を始め、製作には藤本真澄と安武龍が名を連ねています。脚本は田波靖男、撮影は原一民が担当しています。音楽は萩原哲晶が手掛け、美術は薩谷和夫が担当しました。

主要なキャストとしては、大矢茂が太田茂夫役、田中邦衛が石山新次郎役を演じます。また、酒井和歌子が塚本節子、吉沢京子が森山圭子を演じています。

挿入歌には加山雄三と大矢茂の「アダムとイブのように」、大矢茂の「掟にそむいて」が使用され、映像に華を添えています。

外部リンク

本作品の詳細情報は以下のリンクから確認できます。

• - allcinema
• - KINENOTE
• - IMDb

「若大将対青大将」は、日本映画の伝説的なシリーズのひとつであり、観客に長年愛され続けている作品です。

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