常如

常如（じょうにょ）は、江戸時代初期に活躍した浄土真宗の僧であり、東本願寺第15代法主を務めた人物です。

生涯

常如は、寛永18年5月4日（1641年6月12日）、東本願寺第14代法主である琢如の長男として誕生しました。母は近衛信尋の娘という、由緒正しい家柄の出です。

寛文4年（1664年）12月、父である琢如の退隠に伴い、第15代法主を継承しました。法主就任後、寛文7年（1667年）には、東本願寺の本堂改築を発願し、その実現に尽力しました。

寛文10年（1670年）、本堂は見事に落慶を迎え、常如の尽力が実を結びました。延宝6年（1678年）には、弟の一如を法嗣と定めました。これは、後継者を指名する重要な決定でした。

延宝7年（1679年）、常如は法主を譲り、退隠しました。そして、元禄7年5月22日（1694年6月14日）、54歳で生涯を閉じました。

年表に関する注記

本記事における年齢は数え年で表記しています。また、日付については、暦の正確性と参考文献との整合性を保つため、貞享元年12月30日（1685年2月3日）までは宣明暦を、貞享2年1月1日（1685年2月4日）からは貞享暦を使用しています（ただし、生年月日と没年月日は除きます）。

常如は、東本願寺の発展に大きく貢献した人物として、その名が刻まれています。特に、本堂の改築は、その功績を象徴するものと言えるでしょう。

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