常幸龍貴之

常幸龍 貴之プロフィール

常幸龍貴之（読み：じょうこうりゅう たかゆき、生年月日：1988年8月7日）は、東京都北区出身の元大相撲力士です。彼は木瀬部屋に所属し、最高位は東小結です。本名は佐久間貴之。体格は身長188cm、体重170kgであります。

来歴

入門前の経歴

常幸龍は小学2年生の時、東京都文京区で針ヶ谷相撲クラブに入会し、相撲を始めました。彼は子供の頃から力士ではなく、「呼出し」に憧れていました。中学2年生までは体が小さく、勝てない日々が続きましたが、その後体が成長し始めたことで相撲を続けることになりました。

高校時代には、2006年に世界ジュニア相撲選手権大会の無差別級で優勝。日本大学に進学後は、相撲部で名を馳せ、2008年には全国学生相撲選手権大会で優勝し、学生横綱の称号を獲得しました。大学在学中に父親を亡くし、家計を支えるために中退を考えましたが、母親の説得もあり卒業を選びました。

入門後のキャリア

大学卒業後、木瀬親方に勧誘され北の湖部屋に入門し、2011年5月の技量審査場所で初土俵を踏みました。「佐久間山」の四股名でデビューし、序ノ口から順調に勝ち進み、同年7月に序ノ口優勝を果たしました。2012年には幕下で優勝するなど、破竹の勢いであった彼の成績は続き、同年5月には新十両に昇進し、四股名を「常幸龍」に改名しました。この四股名は、亡き父の名から一字取ったものです。

2014年には東小結に昇進し、木瀬部屋初の三役力士となり、名実ともに注目の存在となりました。その後も数回の昇進と陥落を経験しながら、三段目の優勝を果たすなど、力士として様々な成績を残しました。

成績と取り口

彼は、突っ張りや小手投げの技術を持ちながら、特に新入幕以降は四つ相撲に特化した取り口に変化。技術力の高い体勢を活かし、慎重に勝機を窺い寄り切りや上手投げなどを決めていく誰もが認める強力な相撲スタイルでした。

怪我も数多く経験しましたが、特に2013年以降は背負った痛みを抱えながらも土俵に立ち続け、その姿勢がファンからも支持されました。彼の最高連勝記録は27であり、これは序ノ口から三段目にかけての記録でもあります。

引退とその後

引退は2022年9月に決定し、同年の九州場所での成績が影響しました。彼は、相撲と向き合い続けた結果として、「もう悔いはない」と語り、引退後はアマチュア相撲の指導者としての道を歩む決意を示しました。また、教員免許取得を目指して母校の日大の通信教育課程に進学する意向も表明しました。

エピソード

常幸龍は相撲道への理解と愛情を持ち続け、家族からの支えを励みに土俵上で戦い続けました。彼にとって、相撲は人生そのものであり、力士としての誇りも忘れない存在でした。

まとめ

常幸龍貴之はその華々しい相撲歴と人間性で、多くの相撲ファンに愛された力士です。引退後も彼の相撲に対する情熱は続き、後輩たちにその技術や精神を伝えていくことでしょう。

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