常楽寺 (久喜市)

常楽寺について

常楽寺（じょうらくじ）は、埼玉県久喜市青毛字上青毛に位置する寺院です。この寺院は、山号を護摩山（ごまざん）、院号を光明院とし、新義真言宗智山派に属しています。常楽寺は、1596年（慶長元年）に開創され、1612年（慶長17年）以前に弘賢によって開かれました。本山は、埼玉県幸手市にそびえる正福寺であり、本尊には大日如来が安置されています。

大日堂の特徴

大日堂（だいにちどう）は、久喜市青毛4丁目（旧地名：青毛字中島）に存在する仏堂で、常楽寺の管理下にあります。この堂には、大日如来が安置されており、主な行事として「お開帳」が行われます。このお開帳は、12年に一度、3月4日に実施され、特に重要なイベントです。本尊である大日如来（「お竹大日様」）が開扉され、地域の人々にとって大きな意味を持つ儀式となっています。

この行事は、3日間にわたって行われます。初日は準備日であり、3月3日に大日堂に幟を立て、その入り口には杉の葉を使った柱飾りが設けられます。次の日の3月4日は「中日」と呼ばれ、行事の中心日として、午前10時に地区の人々が行列を作って常楽寺を出発し、大日堂へ向かいます。道中、約1時間ほどかけて練り歩き、到着後には僧侶による読経と護摩焚きが行われます。最終日の5日は、行事の後片付けが行われる日です。2006年（平成18年）が最近の「お開帳」の年であり、1982年（昭和57年）に行われた際には、未就学児による稚児行列も催されました。

その他の行事と文化

常楽寺では、「星祭り」という別の行事も行われており、これは12月22日に読経を受ける厄除けのお札を授受するものです。さらに、1955年（昭和30年）頃までは、この日に漫才師や浪曲語りが招かれ、地域の人々に楽しんでもらうイベントも行われていました。

今日の常楽寺とアクセス

常楽寺へのアクセスは非常に便利です。久喜駅東口からは、朝日バス（のりば1）利用により「青葉団地循環」や「幸手駅西口行き」に乗車し、「県営住宅入口」で下車後、北へ徒歩約3分の距離です。また、久喜市内循環バスも「野久喜・吉羽循環」に乗車し、「ふれあいセンター久喜」で下車後、徒歩約3分で到達できます。運賃はそれぞれ異なりますが、全て200円未満で済みます。

大日堂へのアクセスについても、久喜駅東口からは朝日バス（のりば2）の「吉羽・栗原・青毛経由 朝日バス車庫行き」にて下車し、その後徒歩約3分です。幸手駅西口からは徒歩で約15分で到達することができます。

常楽寺は、歴史的意義や文化的情緒に満ちた場所であり、地域の人々に愛され続けています。大日堂での伝統行事は、多くの人々にとって特別な瞬間となっており、訪れる価値がある寺院です。

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