常盤山部屋

常盤山部屋の概要

常盤山部屋（ときわやまべや）は、日本[[相撲協会]]に属し、二所ノ関一門に所属する相撲部屋です。本部屋は、主に平成から令和にかけて、17代常盤山が師匠を務めました。以下に、相撲部屋の創設から名跡の継承に至るまでをまとめます。

歴史的背景

千賀ノ浦部屋の設立

千賀ノ浦部屋は、1989年に引退後に春日野部屋の部屋付き親方であった19代千賀ノ浦（元関脇・舛田山）によって2004年に独立して設立されました。最初の内弟子として栃乃洋を予定していましたが、年寄株の譲渡が不調に終わり、栃乃洋は春日野部屋に留まりました。後に、幕下の栃の山が千賀ノ浦部屋に移籍しました。

2010年には、舛ノ山が新十両へ昇進し、部屋初の関取が誕生しました。2014年には出羽海部屋から稲川親方が移籍し、部屋付き親方となりました。2016年には19代が定年を迎え、貴乃花一門の15代常盤山（元小結・隆三杉）が千賀ノ浦部屋の新師匠として就任しました。この際、名跡は5年間の取り決めで交換されました。

常盤山部屋の設立と発展

2018年6月には貴乃花親方が一門を離脱することにより、貴乃花一門が消滅しました。日本[[相撲協会]]は全ての部屋が一門に属することを決定し、同年9月21日に、湊部屋や錣山部屋とともに二所ノ関一門に加入を認められました。

さらに、2018年10月1日、貴乃花部屋の力士たちが千賀ノ浦部屋に移籍しました。2018年11月場所では、部屋の力士である小結の貴景勝が初めて幕内最高優勝を果たし、2019年3月には大関に昇進しました。2020年11月場所でも貴景勝が再度の幕内最高優勝を達成しました。

2020年11月26日、5年間の取り決めに基づき名跡の元に戻すことが承認され、千賀ノ浦は17代常盤山に戻りました。その後、常盤山部屋が新たに設立され、17代常盤山は2021年2月に東京都板橋区に新宿舎を構えました。稽古場には、師匠である第45代横綱若乃花の写真が飾られるなど、相撲部屋の精神が色濃く表現されています。

不祥事と苦境

常盤山部屋は、相撲協会内での不祥事にも見舞われました。2018年12月には、幕内力士貴ノ岩による暴行問題が報じられ、引責により貴ノ岩が引退する事態となりました。その後、2019年には貴ノ富士による暴行問題が発覚し、20代千賀ノ浦が責任を問われ、処分を受けました。

また、2021年には貴源治の大麻使用問題が公表され、千賀ノ浦が監督責任を問われて処分を受けました。これらの問題により、厳しい時期を迎えることとなり、部屋の運営に影響が出ました。

現在の状況

近年の常盤山部屋では、2023年1月場所で貴景勝が3度目の幕内最高優勝を果たし、その後の9月場所でも4度目の優勝を達成しました。これに伴い、地域での優勝報告会には2,000人以上の支持者が集まり、大きな反響を呼びました。

所在地と関連情報

常盤山部屋の所在地は、東京都板橋区前野町6-32-3で、最寄りの駅は東武東上線のときわ台駅から徒歩14分のところに位置しています。

事務所としての役割を果たしながらも、伝統を重んじた稽古を続ける常盤山部屋は、今後も相撲界において重要な役割を果たしていくことが期待されています。

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