常磐 (装甲巡洋艦)

常磐（ときわ）の歴史と役割

常磐（ときわ）は、大日本帝国海軍の装甲巡洋艦であり、浅間型装甲巡洋艦の二番艦にあたります。本艦はフィリップ・ワッツによる設計に基づき、イギリスのアームストロング・ホイットワース社にて建造されました。その艦名は「永久不変」を意味する常磐に由来しています。

活躍と戦歴

常磐は、1904年から始まった日露戦争において重要な役割を果たしました。特に1905年の日本海海戦に参加し、日本海軍の威力を世界に示しました。また、第一次世界大戦にも参加し、極東及び太平洋方面での作戦に従事しました。

年々、常磐は旧式化が進み、1922年には機雷敷設艦に改造されることが決まり、1923年に改造が完了しました。改装後は、海防艦として海上自衛の任務に勤めました。しかし、1927年には訓練中に機雷爆発事故が発生し、35名の死者と68名の負傷者を出す惨事となりました。

太平洋戦争での活動

1941年12月に太平洋戦争が勃発すると、常磐は第四艦隊に所属し、中部太平洋諸島方面での任務を行いました。1942年にはエニウェトク環礁での攻撃に直面し、損傷を受けましたが、その後も活躍を続けました。

1944年に入ると、日本近海での機雷敷設作戦にも従事し、東シナ海や黄海での作業を行いました。しかし、1950年には日本本土に帰投後、ほとんどの期間を中国大陸方面での警備任務や予備艦として過ごしました。

終戦と解体

戦争の終結を迎えると、1945年8月に大湊で米軍の攻撃を受け、大破しました。8月15日、終戦の日には艦が擱座し、その後1946年までに解体されました。常磐は明治から昭和にかけて、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争、そして太平洋戦争といった歴史的な戦争に参加し続けた艦艇であり、その存在は日本海軍にとって特異なものでした。

特徴と兵装

常磐は装甲巡洋艦としての強固な構造を備え、後の敷設艦として機雷を搭載する能力を持っていました。最終的な兵装は、15.2cm単装砲や機雷約600個、爆雷など多種多様な武装を有し、海上での戦闘能力を維持しました。こうした経歴を通じて、常磐は日本海軍の歩みを象徴する艦として位置付けられています。

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