平和 (パチンコ)

株式会社平和

株式会社平和（へいわ、英語: Heiwa Corporation）は、東京都台東区に本社を構える日本のパチンコ・パチスロメーカーです。東京証券取引所のプライム市場に上場しており、系列会社としてパチスロのオリンピアも抱えています。

歴史

平和の創業者、中島健吉氏は朝鮮の清州に生まれ、1937年に来日。拓殖大学を卒業後、1949年に群馬県桐生市で「平和商会」を設立し、パチンコ機の製造と販売を始めました。しかし、1955年に業界全体が不況に陥る中、会社は約9000万円の負債を抱えて倒産しました。その後、1956年には「平和物産」と「コミック商会」の2社を設立し、事業を再開しました。

1960年には、これらの企業を統合して「東和工業株式会社」を設立し、1988年にはパチンコ・パチスロのメーカーとして初めて、株式の店頭公開を行いました。1991年には東京証券取引所の第二部に上場し、1997年には第一部への上場を果たしました。

平和は技術開発にも早くから取り組み、特に機器のエレクトロニクス化を進めました。これにより、パチンコ業界は20兆円という規模の巨大産業に成長し、平和もその中で長年、業界のトップシェアを誇っています。

1999年には、オリンピア製の「スノーキー」を発売し、この製品を機にパチスロ分野への参入を果たしました。さらに、2003年には「CRゴルゴ13」を発売することで、オリンピア製パチンコの販売を開始しました。2005年には平和の名で「雷蔵伝」を発表し、自社でのパチスロの製造もスタートしました。

2011年には、経営の多角化を図るため、ゴルフ場運営企業のPGMホールディングスをTOBにより買収し、2015年には完全子会社化しました。

特徴

平和はタイアップ機を多数製作しており、さまざまな人気コンテンツを活用しています。特に「アントニオ猪木」や「ルパン三世」といった著名なキャラクターとのコラボレーションを行い、これらの作品が業績に大きく寄与しています。また、歴史のある企業として、多数の「業界初搭載」の機能を持つことでも知られています。

演出面でも独自の工夫を施し、大当たり中に流れる音楽をリーチ過程から準備するなど、プレイヤーに楽しみを提供しています。

機種一覧

パチンコ機種の主なリリース

• - 1973年: 大三元
• - 1981年: 初のデジパチ「ブラボー」
• - 1989年: 業界初の液晶表示「ブラボーエクシード」
• - 1991年: 初のフルカラー液晶「麻雀物語」
• - 2001年: 業界初の3DCG演出「CRハッピーハッピー」
• - 2003年: 業界初のスキップ機能を搭載した「CRブラボーファイブ」

パチスロ機種の主なリリース

平和はオリンピアをグループにまとめた後、2010年からパチスロの発売は一時停止しましたが、2018年に「南国育ち〜蝶々ver〜」を皮切りに再開しました。特に、1999年の初参入機「スノーキー」や2004年の「主役は銭形」などのヒット作があります。

まとめ

株式会社平和は、パチンコ・パチスロ業界において、老舗かつ革新を続ける企業です。技術革新と多彩なコンテンツを背景に、今後も業界のリーダーとしての役割を果たし続けていくでしょう。

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