平沼ノ内

平沼ノ内（たいら ぬまのうち）

福島県いわき市に属する大字の一つで、郵便番号は970-0222です。

地理

いわき市の中央部に位置する平地区の一部を構成しており、その中でも東寄りの太平洋沿岸部に面しています。この地域は、北側を平下高久、南側を平薄磯や平豊間、そして西側を平上山口や平神谷作に囲まれています。その成り立ちは、おおよそ町村制が施行される前の磐前郡沼ノ内村に遡ることができます。

地形的には、富神岬の北側に広がる沿岸平野部と、南西に連なる丘陵地帯、そして二級河川である弁天川の流域を含んでいます。地域の南部には、豊間漁港の一部である沼ノ内地区が整備されています。

かつては沿岸部の平野に住宅地が広がっていましたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けました。このため、現在では地域の復興に向けた大規模な取り組みが進められており、強固な防潮堤の築造や広範囲にわたる区画整理事業が行われています。

地域の治安は、内郷御厩町にあるいわき中央警察署が担当し、消防活動は平字正内町にある平消防署がそれぞれ管轄しています。

主な地形・河川

この地域に含まれる主要な地形や河川には以下があります。

岬
富神岬
弁天川

なお、地域内には「字」の表記がない区域も存在します。

歴史

平沼ノ内地区の歴史は、以下のように変遷をたどってきました。

1879年1月27日：平藩領であった沼ノ内村が、福島県における郡区町村制の施行に伴い、磐前郡の村となりました。
1889年4月1日：町村制の施行により、沼ノ内村が豊間村、薄磯村と合併し、磐城郡豊間村が誕生しました。旧沼ノ内村の範囲は、豊間村の大字となりました。
1896年4月1日：磐城郡と周辺の郡が合併して石城郡が発足し、石城郡豊間村の一部となりました。
1940年5月1日：豊間村の町制施行に伴い、石城郡豊間町の大字となりました。
1954年10月1日：豊間町が平市に編入合併され、平市の大字となりました。
1966年10月1日：平市が、磐城市、常磐市、内郷市、勿来市、そして石城郡および双葉郡の一部の町村と合併したいわき市が発足し、いわき市平地区の大字として現在に至ります。

世帯数と人口

2023年10月31日現在の世帯数および人口が公表されていますが、詳細な数値は別途参照が必要です。

小・中学校の学区

いわき市立の小・中学校に通う場合の学区は定められています。

交通

地域内を通る主要な道路およびバス路線は以下の通りです。

道路

福島県道15号小名浜四倉線（豊間トンネル、沼ノ内橋を含む）
福島県道382号豊間四倉線（浜街橋を含む）
一級市道馬場八幡線

バス

新常磐交通の路線バスが運行されています。いわき駅方面や小名浜方面を結ぶ複数のルートがあり、地域内に「神谷作入口」「西原」「原後」「代之下」「諏訪原二丁目」「沼の内新町」「沼の内」「弁天様前」「切通し」などの停留所が設けられています。

主な施設

平沼ノ内地区および周辺には、以下の施設が立地しています。

豊間漁港沼ノ内地区
沼ノ内防災緑地
沼ノ内公園
諏訪原公園
市営沼ノ内団地
中田横穴
塩屋崎カントリークラブ
真言宗賢沼寺
沼ノ内弁財天
賢沼大ウナギ生息地
愛宕地蔵
諏訪神社

関連項目

いわき市
東日本大震災
豊間漁港
富神岬
* 賢沼大ウナギ生息地

もう一度検索