年鑑

年鑑（ねんかん、英語：almanac）は、毎年刊行される書籍であり、特定のテーマや分野における一年間の出来事、調査結果、統計データなどをまとめたものです。

年鑑の多様な情報源

年鑑は、その刊行元によってさまざまな種類があります。中央省庁が発行する「日本統計年鑑」や、CIAが発行する「ザ・ワールド・ファクトブック」のように、政府機関が公式な統計や調査結果をまとめたものがあります。また、「ジェーン海軍年鑑」のように、特定の分野に特化した年鑑もあります。さらに、読売新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、時事通信社といったマスメディアも、それぞれの視点から一年間の出来事をまとめた年鑑を刊行しています。

英語圏における年鑑の歴史

英語圏では、総合的な年鑑の先駆けとして、1869年に創刊されたイギリスの「ホイッティカー年鑑」や、1868年に創刊されたアメリカの「ワールド・アルマナック」が挙げられます。これらの年鑑は、当時の社会情勢や統計データなどを広く提供し、人々の情報収集に貢献しました。

アメリカにおける年鑑

アメリカの学校では、卒業アルバムに相当するものを「イヤーブック」と呼び、年鑑として作成しています。日本の卒業アルバムと大きく異なる点は、その年に在籍していた学生全員が対象となることです。これにより、学校生活全体を記録する資料としての役割も果たしています。

年鑑の役割と意義

年鑑は、単に情報を記録するだけでなく、その年を振り返り、未来を展望するための重要な資料となります。各分野の専門家が執筆や編集に携わることで、質の高い情報を提供し、社会の動向を理解する上で欠かせない存在です。

年鑑に関連する用語

• - 逐次刊行物：年鑑は、定期的に刊行される逐次刊行物の一種です。
• - 生活暦（アルマナックの原義）：もともとアルマナックは、天体暦など暦に関する情報を提供するものでした。
• - 武鑑：江戸時代の大名や旗本の家臣団の情報をまとめたもので、年鑑に似た役割を果たしていました。

外部リンク

『年鑑』 - コトバンク

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