幼なじみ (Sound Scheduleの曲)

『幼なじみ』 - Sound Schedule

『幼なじみ』は、日本の音楽バンド、Sound Scheduleが2002年4月17日に発表した、キャリアにおいて通算3枚目のシングル作品です。インディーズ時代から精力的に活動を続けてきた彼らが、この作品をDANGUY RECORDSよりマキシシングルという形式でリリースしました。前作にあたる2枚目のシングル『君という花』からは、およそ5ヶ月という期間を経ての発売となりました。

本作の表題曲として収録されているのは、シングルのタイトルと同名の楽曲「幼なじみ」です。この楽曲は、バンドの核を担うメンバーであり、多くの楽曲で作詞・作曲を手がける大石昌良によって生み出されました。編曲はSound Scheduleのメンバー全員で行われています。歌詞やメロディを通じて、懐かしい情景や大切な人への想いを表現したこの楽曲は、リリースされた2002年4月という期間に、TBS系列で全国放送されていた人気音楽番組『COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV』のエンディングテーマとして採用されました。毎週番組の終わりに流れることで、多くの視聴者、特に若年層を中心とする音楽ファンにSound Scheduleの名前とその音楽が広く認知されるきっかけの一つとなりました。楽曲の演奏時間は4分33秒です。

シングルには、表題曲に加えてカップリング曲が2曲収められています。1曲目のカップリングは「竜巻」です。この楽曲もまた、大石昌良が作詞・作曲を担当し、Sound Scheduleが編曲を手がけています。「竜巻」は、このシングルが発表される以前、Sound Scheduleがインディーズで活動していた時期にリリースしたアルバム『ここからはじまるストーリー』に収録されていた同名楽曲を、改めて現在のSound Scheduleとして演奏、アレンジし直し、レコーディングしたリメイクバージョンとして収録されています。原曲の持つエネルギーを保ちつつ、円熟したサウンドで再構築された楽曲と言えるでしょう。収録時間は4分54秒です。

そして、本作にはさらに「面舵いっぱいいっぱい」という楽曲がサービストラックとして特別に収録されています。この楽曲は、作詞・作曲、そして編曲に至るまで全てSound Scheduleのメンバーによって生み出されました。遊び心溢れるタイトルとは裏腹に、バンドの演奏力の高さや実験的な一面も垣間見える楽曲であり、ファンにとっては嬉しいサプライズトラックとなりました。演奏時間は2分56秒です。

これらの楽曲は、シングルの発売後、様々なアルバムに収録される機会を得ました。特に表題曲の「幼なじみ」は、シングルとしてだけでなく、後にリリースされたオリジナルアルバム『イマココニアルモノ』にも収録され、アルバムを代表する楽曲の一つとなりました。また、Sound Scheduleの音楽活動の軌跡をたどることができるボックスセット『THE COMPLETE SS』には、「幼なじみ」とリメイク版の「竜巻」の両曲が収録されています。さらに、バンドの代表曲を集めたベストアルバム『Sound Schedule ALL TIME BEST』にも、「幼なじみ」と「竜巻」が収められており、これらの楽曲がSound Scheduleのキャリアにおいて重要な位置を占めていることが示されています。

『幼なじみ』シングルは、テレビタイアップという強力な追い風を受け、Sound Scheduleの認知度を高めただけでなく、インディーズ時代の楽曲のリメイクやサービストラックの収録といった、彼らの多様な音楽性を詰め込んだ作品として、ファンの間でも評価の高い一枚です。

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