広大線

広大線は、中国雲南省の楚雄イ族自治州に位置する広通駅から、大理ペー族自治州の大理駅までを繋ぐ、全長206kmの鉄道路線です。この路線は単線であり、電化はされていません。大理駅では、同じく雲南省内の観光地を結ぶ大麗線と接続しており、旅行者にとって便利な乗り換え地点となっています。

建設は1992年5月に開始され、1998年6月には全線でレールが敷設されました。そして、1999年5月1日に旅客運輸が開始され、現在に至っています。雲南省の省都である昆明からのアクセスは、成昆線を経由して広通駅に至るルートが一般的です。

特筆すべきは、広通駅と清華洞駅の間は、かつて戦前に建設が試みられながらも放棄された滇緬線とほぼ同じルートを辿っている点です。ただし、広大線ではそのルートを全面的に新規に建設し直しています。この区間は歴史的にも重要な意味を持っています。

昆明から大理までの所要時間は、2007年現在で約5〜6時間程度です。列車は夜行列車を含め、1日に3〜6本程度運行されています。この路線は、雲南省内の移動手段として、また、観光客にとっても重要な役割を担っています。

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