広島県立福山誠之館高等学校

広島県立福山誠之館高等学校について

広島県立福山誠之館高等学校は、広島県福山市にある公立の高等学校であり、1854年に備後福山藩主の阿部正弘によって創設されました。この学校の名前は、かつての藩校である「誠之館」に由来しています。歴史を振り返ると、同校は1872年に藩校が廃校となった後も、変遷を経て1984年に現在の校名にたどり着きました。

歴史

学校の前身としては、1879年に設立された「広島県福山中学校」が存在しており、この中学校は1887年に藩校の名を借りた「尋常中学福山誠之館」と改称されました。その後、いくつかの改名を経験し、1953年に現在の「広島県立福山誠之館高等学校」という名称に変更されました。

戦後の1948年には新制高等学校として生まれ変わり、通常制での普通課程が設置されました。その後、1953年に現在の名前に改称された時点では、男子校として運営されていましたが、1954年には男女共学がスタートしました。

現在の教育課程と特色

福山誠之館高等学校は、全日制の総合学科と、定時制の普通科を開設しています。特筆すべきは、広島県教育委員会から「トップリーダーハイスクール」に指定されている点で、県内で選ばれた5校の一つです。この特別な地位は、当校の教育品質とリーダーシップ育成に対する取り組みを証明しています。

また、校歌は2曲存在しており、いずれも著名な作詞家と作曲家によって制作されました。第一校歌は葛原しげるが作詞し、小松耕輔が作曲を手がけ、第二校歌も同様に葛原しげるが作詞し、平井康三郎が作曲しました。

国際的なつながり

2013年には、海外の学校と姉妹校関係を締結し、アメリカのSt. Margaret's Episcopal SchoolやカナダのRick Hansen Secondary Schoolと交流を深めています。これにより、生徒たちにグローバルな視点を持たせるプログラムが展開されています。

重要な行事

学校では、様々な行事が年間を通じて行われています。6月には記念祭や合唱祭、9月には体育祭が開催され、これらの行事は生徒同士の絆を深める大切な機会となっています。また、マラソンなどのスポーツイベントも盛況に行われています。

著名な卒業生

福山誠之館高等学校の卒業生には多くの著名人がいます。例えば、競艇選手の麻生慎介や、作家の井伏鱒二、外務官僚の江木高遠などがその名を連ねています。教育機関としての実績とともに、卒業生の多様なキャリアは、この学校の教育の質を物語るものです。

アクセス

アクセスは、JR山陽本線の福山駅から徒歩約20分、または中国バスの「誠之館高校前」停留所から徒歩数分で到達でき、便利な立地です。

広島県立福山誠之館高等学校は、豊かな歴史と伝統を持ちつつ、現代の教育課題にも柔軟に対応する学校として、地域社会に貢献し続けています。

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