広島県道158号尾道新市線

広島県道158号尾道新市線

広島県道158号尾道新市線（ひろしまけんどうひゃくごじゅうはちごう おのみちしんいちせん）は、広島県尾道市を起点とし、同県福山市に至る一般県道です。この路線は、かつて存在した複数の県道や市道が再編されて誕生しました。

概要

この県道は、尾道市美ノ郷町白江の地域から始まり、南東方向へ進み、福山市新市町大字相方の地域に至る、総延長15.9キロメートルの道路です。

路線データ

起点: 尾道市美ノ郷町白江にある木梨口交差点で、国道184号に接続しています。
終点: 福山市新市町大字相方の地点で、広島県道157号松永新市線と交差します。
総延長: 15.9キロメートル
異常気象時通行規制区間: 福山市本郷町から福山市芦田町大字上有地までの3.2キロメートル区間は、異常気象時には通行規制が実施されることがあります。

歴史

現在の広島県道158号尾道新市線は、1996年（平成8年）4月25日に広島県告示第469号によって正式に認定されました。この路線の誕生には、いくつかの前身となる道路が関わっています。具体的には、広島県道401号新市本郷線の全線に加えて、広島県道48号府中松永線や広島県道384号下川辺尾道線の一部区間、さらに尾道市が管理していた市道の一部が組み合わされて成立しました。

路線認定後、1998年（平成10年）8月27日には、前身の一つであった広島県道401号新市本郷線が広島県告示第857号により廃止されました。これに伴い、福山市本郷町から現在の終点である福山市新市町大字相方までの区間で存在していた両路線の重複関係が解消されています。

その後、行政区域の変更も路線の表示に影響を与えました。2003年（平成15年）2月3日には、当時芦品郡に属していた新市町が福山市に編入合併されました。これにより、路線の終点を示す地名表記が、「芦品郡新市町相方」から現在の「福山市新市町大字相方」に変更されています。

路線状況

広島県道158号尾道新市線は、路線の全体を通して幅員の狭い区間が複数存在しています。特に、尾道市原田町梶山田から尾道市原田町小原にかけての区間や、福山市本郷町から福山市芦田町大字下有地にかけての区間では、道路幅が狭く、大型車両の通行が困難であり、車両同士のすれ違いも容易ではありません。

また、この路線には他の県道との重複区間が存在します。尾道市原田町小原から福山市本郷町までの区間は、広島県道48号府中松永線と重複しています。興味深いことに、この広島県道48号は、1976年（昭和51年）に主要地方道へ昇格する以前は「広島県道158号府中松永線」という名称でした。そのため、現在の県道158号が、かつての同一番号の県道と重複しているという状況が見られます。

重複区間

広島県道48号府中松永線：尾道市原田町小原 - 福山市本郷町
広島県道396号柞磨駅家線：福山市芦田町大字下有地

道路施設

この路線上には、いくつかの重要な橋梁が架かっています。主なものとして、尾道市内の藤井川に架かる宮前橋や、木梨川を渡る瀬戸丁橋があります。また、福山市内では、有地川を越える枝広川や、久田谷川に架かる梅ノ木橋などが確認できます。

地理

通過する自治体

この県道が通過するのは、以下の広島県内の二つの市です。

尾道市
福山市

交差する道路

国道184号（尾道市、起点）
広島県道157号松永新市線（福山市、終点）
広島県道48号府中松永線（尾道市 - 福山市、重複区間）
広島県道396号柞磨駅家線（福山市、重複区間）

沿線

路線の周辺には、以下のような施設やランドマークが見られます。

尾道うずしおカントリークラブ
福山市役所芦田支所
福山市立動物園
大谷砂留
本郷温泉
福山市立芦田中学校

関連項目

* 広島県の県道一覧

この路線は、山間部を通過する区間が多く、地形の影響を受けた線形や幅員となっていますが、地域の住民生活や周辺施設へのアクセス路として利用されています。

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