広島県道204号安登停車場線

広島県道204号安登停車場線について

広島県道204号安登停車場線は、広島県呉市安浦町安登西五丁目に位置する、非常に短い一般県道です。JR呉線安登駅の駅前広場から国道185号の交差点まで、わずか10.5mという驚異的な短さで、その特異性から「日本一短い県道」として知られています。

概要

この県道は、JR安登駅前広場と国道185号を文字通り「繋ぐ」役割を果たしています。2001年頃の道路拡幅により、道路幅が延長を上回るという珍しい状態になり、駅前広場がそのまま国道に続いているような印象を与えます。呉市や安浦町観光協会によって、その短さをアピールする看板も設置されています。

しかし、実延長においては、長野県上田市にある長野県道162号上田停車場線の方がさらに短く（7m）、「日本一短い」という看板の表現には注意が必要です。

歴史

この県道は、1960年に広島県道75号安登停車場線として認定されました。1972年の県道番号再編に伴い現在の204号線となり、2002年頃には住居表示の変更、2005年には安浦町が呉市に編入されたことで地名表記が変更されました。2007年には、日本一短い県道であることを示す看板が設置され、観光資源としても注目されるようになりました。

路線データ

起点: 呉市安浦町安登西五丁目（JR呉線 安登駅前）
終点: 呉市安浦町安登西五丁目（安登駅前交差点、国道185号交点）
総延長: 10.5m
幅員: 18.7m
面積: 62平方メートル

地理

この県道が通過する自治体は呉市のみです。

交差する道路

国道185号

沿線

JR西日本呉線 安登駅

特徴

驚異的な短さ: 全長10.5mは、県道としては異例の短さです。
拡幅による変化: 拡幅により道路幅が延長を上回ったという特異な状況です。
観光資源としての活用: 短さをアピールする看板が設置され、観光客も訪れます。
実延長との違い: 実延長では長野県道162号の方が短いため、看板の表現に注意が必要です。

参考文献

浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』日本実業出版社、2015年
佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社、2014年
佐藤健太郎『国道者』新潮社、2015年

関連項目

広島県の県道一覧
交通に関する日本一の一覧
新潟県道45号佐渡一周線 - 日本一長い都道府県道
長野県道162号上田停車場線 - 日本一実延長が短い都道府県道


この県道は、その短さから道路愛好家や観光客に人気があり、ユニークな存在として知られています。

もう一度検索