広島県道215号道上停車場中野線

広島県道215号道上停車場中野線

広島県福山市内を東西に横断する一般県道の一つに、広島県道215号道上停車場中野線があります。正式名称は「ひろしまけんどう215ごう みちうえていしゃじょうなかのせん」と読みます。この路線は、JR福塩線の道上駅前から始まり、福山市加茂町の中野地区へと続く、地域の重要な生活道路としての役割を担っています。

概要

この県道は、全区間が広島県福山市内に位置しています。起点は、福山市神辺町字道上にあるJR西日本福塩線の道上駅前広場です。ここから南東方向へ進路を取り、終点は福山市加茂町字中野2丁目に設定されています。終点では、主要地方道である広島県道21号加茂油木線と接続しています。路線の総延長は約3.5キロメートルと比較的小規模な県道です。

歴史

現在の広島県道215号道上停車場中野線は、比較的最近の1996年（平成8年）4月25日に広島県告示第469号によって県道として認定されました。興味深い経緯として、この県道が認定された当時、既に同じ番号を持つ広島県道215号道上停車場線という別の路線が存在していました。これにより、一時的に同一番号の県道が併存する事態が発生しています。

現在の道上停車場中野線は、かつて存在した広島県道394号中野御幸線の一部区間を前身としていますが、同一番号であった旧道上停車場線のルートは全く引き継いでいません。

その後、同一番号併存の状態は、1998年（平成10年）8月27日に広島県告示第857号により広島県道215号道上停車場線が廃止されたことで解消されました。

さらに、前身の一部であった広島県道394号中野御幸線も2000年（平成12年）7月27日に広島県告示第734号によって廃止されました。これにより、この路線との重複関係はすべて解消されています。

また、地方自治体の合併による影響も受けています。2006年（平成18年）3月1日に、起点の所在地である深安郡神辺町が福山市に編入合併されたことに伴い、起点の地名表記が「深安郡神辺町道上」から「福山市神辺町道上」へと変更されました。この合併により、広島県道215号道上停車場中野線は、その全区間が福山市内のみを通る路線となりました。

路線状況

広島県道215号道上停車場中野線の道路状況は、区間によって大きく異なります。特に、途中で重複する広島県道181号下御領新市線との交差点付近を境に、その様子は対照的です。

県道181号線との重複区間より南側の区間は、現在も道幅が狭い箇所が点在しており、自動車での通行には注意が必要です。加えて、この区間では県道の存在を示す標識がほとんど設置されていません。一方、県道181号線との重複区間、そしてそれより北側の区間では、概ね快適に走行できる上下2車線の良好な道路が整備されています。この北側の区間には、県道を示す標識も複数設置されており、県道として認識しやすい状況となっています。

このように、広島県道181号下御領新市線との交差点を境として、路面状況や道路の整備状況が明確に異なるのが、この県道の大きな特徴と言えます。

重複区間

広島県道181号下御領新市線（福山市神辺町字道上・道上小学校入口交差点 - 福山市神辺町字道上・三ツ池橋西詰交差点）

地理

通過する自治体

広島県福山市

交差する道路

主要な交差道路としては、終点である福山市加茂町字中野2丁目で広島県道21号加茂油木線と接続します。また、福山市神辺町字道上では広島県道181号下御領新市線と重複する区間があります。

交差する鉄道

JR西日本福塩線

沿線

路線沿いには、起点のそばにJR西日本福塩線の道上駅があります。また、地域の教育機関である福山市立道上小学校や、歴史的な価値を持つ亀山遺跡などが近隣に位置しています。

関連項目

広島県の県道一覧

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