広島県道25号三原東城線

広島県道25号三原東城線

概要

広島県道25号三原東城線は、広島県三原市を起点とし、内陸部を縦断して庄原市に至る主要地方道です。瀬戸内海沿いの三原市港町から、世羅郡世羅町、府中市、神石郡神石高原町を経て、中国山地にほど近い庄原市東城町を結んでおり、沿線地域の交流や物流において重要な役割を担っています。起点から終点にかけて、地形や景観が大きく変化する点が特徴です。

路線データ

この路線の基本的なデータは以下の通りです。
起点：広島県三原市港町1丁目、東城分かれ交差点（国道185号に接続）
終点：広島県庄原市東城町川西、友末交差点（国道182号および国道314号に接続）
総延長：約62.1キロメートル（他の国道や県道との重用区間は含みません）
最高地点：府中市上下町小塚と神石郡神石高原町田頭の境界付近（標高約550メートル）

歴史

広島県道三原東城線が現在の主要地方道としての位置づけを得たのは、1993年（平成5年）5月11日のことです。この日、建設省（現在の国土交通省）によって、地域を結ぶ特に重要な道路として主要地方道に指定されました。これにより、路線の整備促進が図られ、地域間の交通利便性の向上に貢献しています。

路線状況

本路線は、多くの区間で他の幹線道路との重用が見られるのが特徴です。主な重複区間としては、以下が挙げられます。

国道486号：三原市八幡町垣内地区
国道184号：世羅郡世羅町本郷（三原分かれ交差点）から同町西上原（甲山橋西交差点）まで
国道432号：世羅郡世羅町西上原（甲山バイパス東口交差点）から府中市上下町上下（上下交差点）まで
広島県道56号府中世羅三和線：世羅郡世羅町伊尾地区
広島県道27号吉舎油木線：府中市上下町上下（上下交差点）から同町二森まで
広島県道26号新市七曲西城線：神石郡神石高原町田頭から同町福永（呉ヶ峠交差点）まで
* 広島県道414号高光総領線：神石郡神石高原町福永から同町高光まで

これらの重用区間では、複数の路線が同じ道路を共有しており、通過する際には路線の切り替わりに注意が必要です。
また、沿線の世羅郡世羅町川尻には、休憩施設として「道の駅 世羅」が設置されており、ドライバーの休息や情報収集、地域特産品の購入などに利用されています。

地理

広島県道25号三原東城線が通過するのは、三原市、世羅郡世羅町、府中市、神石郡神石高原町、庄原市の五つの自治体です。起点の三原市は沿岸部ですが、路線は次第に標高を上げながら内陸部へと進み、世羅高原や吉備高原といった準高冷地を通過します。特に神石高原町付近では標高が高くなり、最高地点は約550メートルです。終点がある庄原市東城町は、中国山地に近い盆地状の地域です。
沿線には、中国地方有数の景勝地である帝釈峡や、美しい自然景観が見られる恵下谷などがあり、これらの観光地へのアクセス道路としても利用されています。周辺地域は農山村の風景が広がっており、四季折々の自然を楽しむことができます。

主要な交差道路

本路線が接続する主要な道路には、起点の国道185号や終点付近の国道182号、国道314号があります。また、前述の多くの重用区間において、それぞれの国道の始点・終点や県道との交差点で接続しています。これらの道路を経由することで、広範囲な地域への移動が可能となっています。

本路線は、瀬戸内海側と中国山地側を結ぶ重要な幹線道路として、地域住民の生活や産業活動を支えるとともに、沿線の豊かな自然や歴史文化へのアクセスを提供しています。

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