広島県道399号金丸府中線

広島県道399号金丸府中線（ひろしまけんどう399ごう かねまるふちゅうせん）は、日本の広島県内に位置する一般県道の一つです。この路線は、広島県の東部に位置する福山市から、隣接する府中市へと延びており、両市間の地域内交通において一定の役割を担っています。

概要

この県道の起点は、福山市新市町大字金丸にあります。具体的には、常金丸交差点で主要地方道である広島県道26号新市七曲西城線と接続しています。一方、終点は府中市府中町に位置する府中公園（南）交差点で、ここでは広島県道388号木野山府中線と交差しています。路線全体の長さは約5.4キロメートルと、比較的短い県道です。この短い区間が、福山市北部の新市地区と府中市の中心部を結んでいます。

通過する自治体

広島県道399号線が通過する自治体は以下の2つです。

広島県福山市
広島県府中市

歴史

この路線の歴史は、昭和40年代にさかのぼります。

1972年（昭和47年）3月21日
広島県告示第234号により、広島県道215号金丸府中線として初めて県道の認定を受けました。この路線の誕生には、既存の県道の再編成が関連しています。かつての広島県道47号二森（ふたもり）府中線という一般県道の一部が、この金丸府中線の前身にあたります。二森府中線のうち、主要地方道である広島県道26号新市七曲西城線に移行しなかった区間が、新たに県道215号金丸府中線として指定された形です。
1972年（昭和47年）11月1日
認定から約半年後、広島県内で実施された県道番号の再編に伴い、本路線の県道番号が変更されました。この再編により、県道215号は廃止され、現在の広島県道399号という新しい番号が付与されました。
2003年（平成15年）2月3日
地方自治体の大規模な合併が進む中で、起点の地名表記に変更が生じました。芦品郡新市町が福山市に編入合併されたことにより、起点の所在地の公式な表記が「芦品郡新市町金丸」から「福山市新市町金丸」へと改められました。

地理

交差する道路

主要な交差道路は以下の通りです。

広島県道26号新市七曲西城線（福山市新市町大字金丸、常金丸交差点：起点）
広島県道388号木野山府中線（府中市府中町、府中公園（南）交差点：終点）

沿線

この県道の沿線およびその周辺地域には、様々な自然景観、歴史的な場所、産業施設、教育機関などが点在しています。

七ツ池：美しい自然を楽しむことができる池です。
青目寺（しょうもくじ）：地域に根ざした歴史ある寺院です。
常城比定地：飛鳥時代から奈良時代にかけて築かれたとされる古代山城の一つと考えられています。ただし、現在までに遺跡そのものは未発見です。
金名の郷頭：地域の歴史や文化に関連する場所です。
宮脇遺跡と品治別神社：考古学的な関心が高い遺跡と、それに隣接する神社です。
本山工業団地：地域経済を支える重要な産業集積地です。
鵜飼工業団地：こちらも地域の産業活動の拠点となっています。
府中市立府中学園：地域の教育機関であり、通学路としてもこの県道が利用されています。

これらの沿線施設は、広島県道399号線が地域の生活や産業、歴史と密接に関わっていることを示しています。

関連項目

広島県の県道一覧

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