広津素子

広津 素子の人物と経歴

広津素子（ひろつ もとこ、1953年5月16日生まれ）は、日本の著名な政治家であり、元衆議院議員（1期）でもあります。彼女の本名は平林素子（ひらばやし もとこ）であり、政治活動の他に、公認会計士としても活躍してきました。

彼女は佐賀県唐津市に生まれ、唐津市立外町小学校、唐津市立第一中学校を経て、佐賀県立唐津東高等学校を卒業しました。高校時代には旺文社全国実力テストで日本一の成績を収めるなど、学業でも優れた実績を持っています。

1977年には東京大学医学部を卒業し、その後1982年より中央青山監査法人（プライスウォーターハウスクーパース）や朝日監査法人（アーサー・アンダーセン）、KPMGにおいて公認会計士や税理士として職務を遂行してきました。加えて、LEC会計大学院の教授としても教鞭をとっていました。

政治家としての活動

広津は2005年に行われた第44回衆議院議員総選挙において、郵政選挙の一環として佐賀3区から立候補しました。これは元自治大臣であった保利耕輔に対抗する形での「刺客候補」としての立場でした。選挙では小選挙区での敗北を喫しましたが、比例九州ブロックでの当選により復活当選を果たしました。

その後、2006年に発生した郵政造反組の復党問題に関連して、保利が自民党に復党した際、自民党佐賀県連が次期選挙において保利の公認を求めることを決定しました。これに対し自民党佐賀県第3選挙区支部長として広津は異議を唱えましたが、自民党からの公認を得られず、最終的には2010年に自民党を離党し、渡辺喜美らが結党した「みんなの党」に参加しました。

その後、2009年の第45回衆議院議員総選挙において、みんなの党公認で再び佐賀3区から立候補しましたが、再び落選しました。政治活動の中で、党公認料や支部交付金が得られなかったことから、2010年に同党の佐賀県第3選挙区支部を解散することとなりました。彼女は自らの政策が自民党内の改革派や、みんなの党、民主党の一部に近いものであると述べています。

政策に対する視点

広津は水産業や環境保全の重要性を訴え、特に佐賀県内で支持を受けている諫早湾干拓事業についての見直しを提唱しています。この政策の目的は、農業と水産業の共存を図ることにあります。

彼女は九州の経済活性化のために、福岡から佐賀3区の唐津市、壱岐、対馬を経由して対馬海峡を渡り、大韓民国の釜山までを結ぶ高速鉄道と高速道路の建設を提案しています。これはアジア大陸を成長のセンターと位置づけ、その利便性を活かす構想です。

また、広津は脱原発や再稼働反対の立場を取り、自然エネルギーの推進を訴えています。消費税の増税や米国との貿易関係を深めるTPPについても反対の姿勢を示しています。

著書と業績

広津素子は自身の専門的な知見を活かし、以下のような著書も刊行しています。

• - 『会社分割の実務』（平林素子名義で、武井一浩との共著、商事法務研究会、2000年）
• - 『移転価格税制CD-ROM』（日本公認会計士協会監修、税理経理協会）

政策や経歴を通じ、広津素子は日本の政治において独自の立場を築いてきた人物の一人として知られています。

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