広瀬道貞

広瀬道貞について

広瀬道貞（ひろせ みちさだ）は、1934年11月12日に生まれた日本のジャーナリストであり、実業家です。彼のキャリアは、ジャーナリズムとメディア業界での多岐にわたる役割を含み、特に朝日新聞社やテレビ朝日での業績が際立っています。

来歴・人物

大分県で育った広瀬道貞は、江戸時代に知られた儒学者である広瀬淡窓の直系の子孫であり、父は自由民主党の衆議院議員及び郵政大臣を務めた広瀬正雄です。広瀬道貞には、富士紡績社長の広瀬貞雄、元大分県知事の広瀬勝貞、興銀証券の常務を務めた広瀬興貞といった兄弟がいます。

彼は1958年に慶應義塾大学法学部を卒業後、朝日新聞社に入社しました。在籍中、彼の同期には著名な記者である桑島久男がいました。彼は政治部記者として名を馳せ、1969年には那覇支局長に、続いて1981年に論説委員、1997年に代表取締役専務に就任しました。このように、広瀬は朝日新聞社内でのキャリアを着実に積んでいきました。

1998年には全国朝日放送（現在のテレビ朝日）に転職し、顧問を経て代表取締役副社長に就任しました。その後、1999年には代表取締役社長、2005年には代表取締役会長兼全社変革推進運動顧問に就任しました。彼は2007年に取締役会長となり、2008年には取締役相談役、2009年には顧問として活動を続けました。その間、他にも朝日放送（現・朝日放送グループホールディングス）の社外取締役であり、日本民間放送連盟の会長を務めました。

その他の役職

広瀬道貞は多くの団体で要職を担っており、その中には以下のようなものがあります：

• - 財団法人放送セキュリティセンター評議員
• - 社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会理事
• - 社団法人全日本シーエム放送連盟相談役
• - 財団法人放送番組国際交流センター評議員
• - 財団法人海外通信・放送コンサルティング協力理事
• - 財団法人民間放送教育協会理事長
• - 財団法人電通育英会評議員
• - フェデレート・オブ・フォーリン・プレスセンター評議員
• - 富士山を世界遺産にする国民会議理事
• - 公益財団法人香雪美術館理事

このように、彼は様々な分野で活動し、多くの役職を歴任しています。特に、メディア業界での影響力は大きく、日本の放送やメディアの発展に尽力してきました。

映画製作と著書

広瀬道貞は映画製作にも関与しており、2001年の「千年の恋 ひかる源氏物語」と「ホタル」、2005年の「男たちの大和/YAMATO|男たちの大和_YAMATO」では製作総指揮を務めています。また、彼はジャーナリズムや政治についての書籍も数多く執筆しており、特に『補助金と政権党』や『新聞記者という仕事』などがあげられます。これらの著作は、彼の経験と見識を反映した内容となっています。

結論

広瀬道貞は、日本のメディアとジャーナリズム界において重要な役割を果たしてきた人物です。その多才な才能と幅広い人脈をもって、彼はおそらく今後も影響を与え続けることでしょう。

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