広田豊

広田豊（ひろた ゆたか）

広田豊は、1892年（明治25年）8月22日に愛知県で生まれ、1972年（昭和47年）3月21日に亡くなった、大日本帝国陸軍の軍人です。最終階級は陸軍中将。

軍歴

広田は、陸軍士官学校第27期を卒業後、陸軍大学校第35期を優等で卒業しました。その後、アメリカ駐在を経て、1935年（昭和10年）8月にはカナダ駐在武官に任命されました。1937年（昭和12年）8月には下志津陸軍飛行学校の教官となり、1938年（昭和13年）1月30日には上海派遣軍司令部附として日中戦争に出動しました。

1938年（昭和13年）3月1日には陸軍航空兵大佐に進級し、翌日には中支那派遣軍参謀に転じました。1939年（昭和14年）3月31日には再び下志津陸軍飛行学校教官に再任され、同年4月15日には飛行第27戦隊長（北支那方面軍）として中国戦線に復帰しました。

1940年（昭和15年）9月27日に航空兵団司令部附となり、同年12月2日に陸軍少将に進級、12月5日には第10飛行団長（南方軍・第5飛行集団）に着任し、太平洋戦争に出征しました。1943年（昭和18年）2月25日には水戸陸軍飛行学校長に転じ、同年10月1日には仙台陸軍飛行学校長となりました。1945年（昭和20年）2月20日には第53航空師団長（航空総軍）に就任し、同年4月30日には陸軍中将に進級しました。終戦時は京城に位置していました。

終戦後の1945年（昭和20年）9月1日には朝鮮軍管区司令部附となり、9月13日には第53航空師団長兼朝鮮軍管区司令部附となりました。

1947年（昭和22年）11月28日、公職追放仮指定を受けました。

栄典

1942年（昭和17年）9月8日 - 勲二等瑞宝章

参考資料

福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
* 外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。

もう一度検索