広野駅 (兵庫県)

広野駅：歴史と自然が調和する兵庫の駅

広野駅は、兵庫県三田市広野地区に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）福知山線（JR宝塚線）の駅です。駅番号はJR-G63。アーバンネットワークおよびJR宝塚線愛称区間に含まれ、三田市の郊外、のどかな田園風景の中に佇む、歴史と現代が調和する駅と言えるでしょう。

歴史を刻む駅舎

1899年、阪鶴鉄道の三田駅～篠山口駅間の延伸開業によって誕生しました。当初は旅客・貨物の両方を扱っていましたが、貨物取扱いは1962年に廃止され、1985年には荷物扱いも廃止されています。その後、1987年には駅舎が改築され、現在の姿へと生まれ変わりました。国鉄分割民営化を経てJR西日本の駅となり、1988年には「JR宝塚線」の愛称を使用開始。1999年には自動改札機が設置され、2003年にはICOCAが利用可能となりました。

駅業務は、2004年10月16日のダイヤ改正以降、ジェイアール西日本交通サービスに委託されています。また、2022年10月1日の組織改正により、全線が近畿統括本部福知山管理部の管轄となりました。駅ナンバリングの導入（2018年）やみどりの窓口の設置（2002年）など、時代の変化と共に進化を遂げてきました。2011年には、接近メロディーも導入されています。

駅の構造と設備

広野駅は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線のホームを持つ地上駅です。ホーム間の移動には跨線橋を利用します。駅舎は単式ホームに直結しており、みどりの窓口と近距離券売機が設置されています。駅員は7時から19時50分まで配置され、それ以外の時間は無人となります。改札内にはトイレが完備されています。

駅舎の反対側には非電化の側線が敷設されており、保線機器の留置に使用されています。また、待避可能な配線となっており、日中のダイヤでは特急列車の待避が設定されています。事故やトラブル発生時には、臨時の待避や折り返し運転が行われる場合もあります。当駅以北では、JR宝塚線・JR東西線・学研都市線運行管理システムが導入されていないため、南隣の新三田駅とは異なる駅自動放送が使用されています。

利用状況と周辺環境

広野駅の周辺は、田畑が広がるのどかな風景が広がっていますが、住宅街も点在しています。日中の停車本数は1時間あたり2本ですが、朝晩は3～5本に増え、JR東西線経由の電車も運行しています。近年では、1日平均乗車人員は推移しており、地域住民の生活を支える重要な交通拠点となっています。

駅周辺には神姫バスが運行する複数のバス停があり、三田駅や新三田駅、その他周辺地域へのアクセスも良好です。広野駅前、広野大橋、上井沢の3つのバス停が利用可能です。駅前には駐輪場とタクシー乗り場も設置されています。

隣の駅

新三田駅
相野駅

かつては『ほくせつライナー』も停車していました。広野駅は、歴史と自然、そして現代の利便性を兼ね備えた、三田市の魅力を象徴する駅と言えるでしょう。

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