庭田重資

庭田 重資

庭田重資（にわた しげすけ）は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した重要な公卿であり、庭田家の3代目として知られています。彼は非参議である庭田茂賢の子で、官位においては正二位・権大納言にまで上り詰めました。

経歴

重資は、左近衛中将や蔵人頭などさまざまな官職を歴任しました。1310年には叙爵を受け、翌年には従五位上の位を得ます。1314年には左近衛少将となり、その後も多くの昇進を重ねていきました。最終的に、建武4年（1337年）に参議に任じられ、延文4年（1359年）には正二位に昇格します。その後、康応元年（1389年）8月13日には権大納言に叙されますが、同日中に亡くなりました。享年は84歳でした。

家族と皇族との関わり

庭田家は、重資を通じて皇族との縁が深い家系です。彼の娘である源資子（すけこ）は、崇光天皇の後宮に入った後、初代伏見宮栄仁親王を出産しました。この系譜は代々続いており、源資子の後、栄仁親王の息子の貞成親王と結婚した幸子は、重資の孫娘として、その子に後花園天皇を産むなど、皇室との関係を一層深めました。また、幸子の姉である朝子は後土御門天皇と結婚し、後柏原天皇を産みました。このように、庭田家は現代の皇族の系譜にもその影響を与えています。

官歴

庭田重資の官歴は非常に長大で、以下のような主要な肩書きを歴任しています。

• - 従五位下
• - 従五位上
• - 右兵衛権佐
• - 右馬頭
• - 左近衛少将
• - 正五位下
• - 従四位下
• - 従四位上
• - 右近衛少将
• - 正四位下
• - 右近衛中将
• - 左近衛中将
• - 参議
• - 権中納言
• - 従二位
• - 正二位
• - 権大納言

これらの官職の順序からも、彼がいかに政界で重要な役割を果たしていたかが分かります。

系譜

重資の家族についても稍々、紹介しておきます。

• - 父: 庭田茂賢
• - 母: 不詳
• - 子:

- 女子: 源資子（崇光天皇後宮、伏見宮栄仁親王生母）
- 男子: 庭田経有、田向資蔭

庭田家は、こうした家系図を通じて日本の歴史に名を刻んできました。重資の影響は彼自身の時代だけでなく、後世にも残っており、現在の皇族にまで続く系譜となっています。

結論

庭田重資は、その官歴や皇族との結びつきから見ても、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて非常に重要な存在であったことが確認できます。彼の人生は、当時の日本の政治や社会に大きな影響を与えており、歴史の中で彼の役割は決して小さくはありません。

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