廃橋

廃橋とは

廃橋とは、その役割を終え、使用されなくなった橋梁などの構造物のことを指します。かつては人や車、鉄道などを運び、地域を結んでいた橋が、様々な理由によってその役目を終えることになります。

廃橋となる主な要因

廃橋となる要因は多岐にわたりますが、主なものとして以下のものが挙げられます。

老朽化: 長年の使用による橋の老朽化は、安全性の問題から廃橋となる大きな要因です。
新橋への架け替え: より安全で交通量の多い橋を建設した場合、旧橋が廃橋となることがあります。
近隣の橋との統合: 近隣に新しく橋が建設されたり、橋が統合されたりした場合、役目を終えた橋が廃橋となることがあります。
鉄道の廃線: 鉄道橋は、鉄道の廃線とともに使用されなくなることが多いです。
地元住民や自治体の判断: 地元住民や自治体の判断によって、橋の利用が中止されることがあります。
ダム建設による水没: ダム建設などの治水工事によって、橋が水没してしまうことがあります。
災害による破壊: 地震や戦争などによって橋が破壊され、そのまま廃橋となることがあります。
河川の埋め立て: 河川の埋め立てによって、橋が必要なくなることがあります。
道路建設の中止: 道路建設が中止された場合、建設途中の橋が破棄されることがあります。
その他の要因: その他、橋の維持が困難になった場合も廃橋となることがあります。

廃橋の管理

廃橋となった橋は、その後の扱いが様々です。多くは老朽化や新橋の建設に伴い取り壊されますが、中にはそのまま放置されたり、別の管理主体によって維持・管理されるもの、遺跡や遺構として保存されるものもあります。

取り壊し: 老朽化が進んだり、新橋の建設に伴い、橋が取り壊されることが多いです。
放置: 管理されず、そのまま放置される廃橋もあります。経年劣化が進み、危険な状態になっている場合もあります。
維持・管理: 別の管理主体によって維持・管理される廃橋もあります。
遺構としての保存: 歴史的価値や文化的価値のある橋は、遺構として保存されることがあります。この場合、橋が修復・整備され、再び活用されることもあります。
売却: 橋に使われている鋼材などは、屑鉄として売却されることもあります。

主な廃橋の例

日本には、様々な理由で廃橋となった橋が数多く存在します。以下にその一部を紹介します。

タウシュベツ川橋梁: 北海道にあるコンクリート製のアーチ橋で、ダム建設により水没する時期があることで知られています。
旧両羽橋: 山形県酒田市を流れる最上川にかかっていたトラス橋です。
旧柴崎橋: 福島県耶麻郡西会津町にある、珍しいトラス橋の廃橋です。
木曽川橋梁: 岐阜県中津川市を流れる木曽川にかかっていた橋です。
茶屋町橋梁: 福岡県北九州市にある、煉瓦造りの美しいアーチ橋です。

関連事項

橋梁
沈下橋
廃線
廃道

まとめ

廃橋は、歴史や時代の変化を物語る存在です。その背景には様々な理由があり、それぞれの橋が異なる運命をたどっています。これらの橋は、単なる構造物としてだけでなく、地域の記憶や文化を伝える遺産としても重要な役割を果たしています。

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