廣瀬友里

シンガーソングライター 廣瀬友里(Yuri Hirose) の軌跡

廣瀬友里(Yuri Hirose)は、1990年5月25日生まれ、熊本県出身の女性シンガーソングライターです。幼少期から音楽に囲まれた環境で育ち、3歳からピアノを始め、ソルフェージュや楽典も学ぶなど、音楽の基礎をしっかりと築きました。小学校時代には毎年オーディションでピアノ伴奏の座を獲得し、常にオリジナルのコーラスラインを創作するなど、音楽への情熱を燃やしていました。卒業アルバムには「歌手になる」という将来の夢が綴られていたそうです。

中高一貫校の頌栄女子学院中学校・高等学校では、6年間バスケットボール部に所属しながらも、全学年の合唱コンクールでピアノ伴奏を務め、さらに6年間合唱コンクールの歌唱指導にも携わりました。指導を通して準優勝も経験し、歌うことへの情熱はさらに深まり、同時に人に歌を教える楽しさを学びました。高校3年生では合唱コンクールのソロパートも担当しています。

高校時代は、東京芸術大学講師に師事して声楽を、東京学芸大学講師に師事してピアノを学び、アルス音楽院で音楽理論と聴音をマスターするなど、音楽教育を徹底的に積みました。大学進学の際には音楽専門学校を志望しましたが、母親と担任教師の説得により、音楽教員免許を取得できる国立大学に変更しました。高校3年生時には都内の声楽コンクールで特別賞を受賞するなど、高い音楽性を認められていました。一方、ガールズバンド『ラピスラズリ』のキーボードとしても活動していました。

大学は青山学院女子短期大学に入学後、法政大学経営学部に編入。在学中から音楽活動を本格化し、2010年には英語も話せないまま単身ニューヨークへ留学。Beverly Smith氏に師事し、この時の経験はアーティストとしての大きな転機となりました。ニューヨークでのストリートライブを基にした楽曲『この駅前で』は、彼女の原点と言える作品です。

2011年、1stシングル『Inside my love』でデビュー。初のワンマンライブでは100名以上の観客を集め、限定販売のシングルは完売しました。その後も精力的に音楽活動を続け、2012年にはアーティスト名を本名の廣瀬友里(Yuri Hirose)に改名し、Birthday Eve所属アーティストとなりました。渋谷Star Loungeでのレコ発ライブでは150人を動員するなど、着実にファンを増やしていきました。赤坂BLITZ出演時にはMVAAward特別賞を受賞。その後フリーランスで活動を開始しました。

2013年には、法政大学在学中に「3ヶ月で路上ライブCD1,500枚完売」という挑戦を行い、見事61日目に達成。六本木morph-tokyoでのワンマンライブでは300人を動員しました。このライブではお笑い芸人の波田陽区と共演し、ライブ上限定のキャラクター「キャロライン」が誕生しました。同年にリリースした1stミニアルバム『My Confession』は、タワーレコード渋谷店でデイリーチャート1位、ウィークリーチャート総合1位を獲得するなど大ヒットを記録しました。

その後もCanCam × Google+ 次世代モデルオーディションでセミファイナリストに選出されたり、熊本朝日放送のドキュメンタリー番組に出演するなど、活動の幅を広げました。2014年2月には一時活動を休止し、制作活動やスキルアップに専念。同年9月には1st EP『Triste』と『Romanti』を同時リリースし、アーティスト名をyuriに改名して活動を再開しました。

2015年には、Sony Musicからメジャーデビューを発表。その後、ロサンゼルスへ渡米し、実質的に日本での最後のステージとなりました。渡米後はmimi(宮本典子)氏に師事し、Los Angeles JAPAN FAIRやSan Diego JAPAN FAIRなどに出演。英語だけでなくスペイン語での歌唱にも挑戦し、サンディエゴ新聞にも掲載されました。

ロサンゼルスでは、調理師、フードコーディネーター、ナチュラルフード、ベジタブル&フルーツマイスターの資格を取得し、弁当のケータリング事業も開始。さらに、Michael Jacksonなどのボーカルコーチを務めたDave Stroud氏のもとでボーカルレッスンを受け、音楽活動を継続しています。現在もロサンゼルスを拠点に活動中です。 趣味は美味しいものを食べ歩くことで、生肉が好きという一面も。ストレス解消法はジムでのワークアウトです。

彼女の音楽活動は、幼少期からの音楽への情熱、そして数々の挑戦と経験によって支えられています。今後も、彼女の音楽から目が離せません。

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